◆ パース年越弾丸旅行 (2006 -2007) アクシデント/ハプニング/サプライズ

5.愉快&不愉快な帰りのフライト

火曜日, 1月 02, 2007Coyote




12月30日の夜の便で成田を出発し、大晦日の早朝にパース着。
そしてパースに2泊して1月2日の夜の便でパースから成田へ。
2泊と言えども、丸3日滞在することができて、しかも久々に両親とお正月を迎えることができた。

両親は1月末に帰国予定だが、このパース滞在2か月をとても有意義に過ごした様子。
仕事オンリーで大した趣味もなく、家事もスーパーの買物もロクにできなかった父。


退職後、家でジーッっとしてボケたらどうしよう。
24時間、夫婦一緒にすごせるかしら?

と不安を抱えていた母。
熟年離婚も有りえるのではないかと思った私。


しかしこの2か月のパース滞在でいろいろ得たものがあった様子。
言葉が通じない国で2人で協力しなきゃいけないこと、2人でドライブに出かけたり
父は毎朝サイクリングを楽しんだり、夫婦でゴルフやスーパーでの買物を楽しんだり・・・

11月にパースを訪問したときよりも、心なしか夫婦関係が穏やかな関係になっているようにさえ感じた。



大のお酒好きで夜は早寝の父も、帰国の日は(帰国便は夜中)お酒を我慢して
私を空港まで送ると張り切っていた。


両親に見送られ空港のセキュリティーを通り、
前回と同じくカンタスのラウンジで搭乗時間まで寛ぐ私。
周囲は両親と同年代のご夫婦たちが結構いる。(きっとJALのJGCのメンバーだろう)


搭乗が始まり、今回はサプライズ・アップグレードもなしで予約通りのエコノミーシート。


お隣は40代と思わしき日本人男性。
席に着くなり、この男性がいろいろ話しかけてくる。



「いやーー、僕はね~、このところ年末年始はパースで過ごすことにしてて、
パースには何度も来てるんだよ」

「いつも一人旅でね~、もうJTBではお得意様扱いだよ。
 一人旅って初めは不安かもしれないけれど、一度すると病み付きだよ~」




どうやら、海外旅行がお好きな様子で、毎回JTBのツアーに一人参加をしているらしい。


こちらが口を挟む隙がないくらいベラベラと、いかに自分が海外経験と一人旅が豊富が
永遠と話している。


「パースはもう2回も来てるんだよ。君は初めて?」


一通り彼のお話を聞き終えて、飛行機が離陸し始めたころにようやく私に質問を投げかけてきた。


「あ、私はパース4回目です。」


私は彼よりもパース訪問回数が多いのに、そんなの聞いていないかのように
彼はパース(前回も今回も2泊3日の滞在)を知り尽くしたかのように、パースの話を始める。

どれもガイドブックに書かれている内容のまま(笑)




「僕は今までアメリカばかり行ってたけど行きつくして飽きちゃったんだよね。
 で、今度はパースさ!」



アメリカ好きな私、アメリカを行きつくしたという彼にどんなところに行ったか聞いてみると
NY、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ハワイの4回らしい・・・


「一人旅なんて、意外に簡単で英語だって片言でも十分だから一度君もやってみるといいよ。
 僕は英語は日常会話ならOKだからどこ行っても問題ないんだ。結構楽なもんなのさ」



私の旅行経験も何も知らずに、勝手にツアー参加者の一人ぐらいと思っているのか、
自分の都合のいいように解釈しているか、ずーーーーっと自慢話をし続ける彼。



最初は苛立ってしまったけれど、話を聞いているうちにあまりにも滑稽で、
そのまま彼の自慢話を楽しむことにした。



「海外旅行をするなら、絶対にマイルを貯めるといいよ。
 僕はもういろんなところのマイルを貯めてるんだよ。
 乗る飛行機ごとにマイルを貯めててね・・・」



あの~~、マイルって分散して持っててもあまり意味ないと思うんですけどね・・・(私の心の声)


「普段はJAL専門なんだけど、今回はカンタスに乗ったから
カンタスでマイレージカードを作ったんだよ」



JALもカンタスも同じアライアンスだから、
カンタスのマイルをJALにつけることができるはずなんですけど・・・(私の心の声)



「もうこれまでに7枚ぐらいのカードを持ってるんだよ。」



マイレージカードを沢山持ってることよりも、
いかにマイルを貯めてるかのほうが重要だと思うんですが・・・(私の心の声)




そこへカンタスのパーサーらしきオジサマが私たちの席に現れ、膝待づいて


「Ms コヨーテ、本日もOne Worldのご利用ありがとうございます。
 いつもご利用いただいておりますコヨーテ様に、一言ご挨拶に伺いました。
 本日は満席の為にUpgrade等できませんでしたが、宜しければこちらを・・・」

と言って






 ビジネスクラスの方達に配られるアメニティセットを差し出した。


「今後も引き続き、カンタス航空、並びにワンワールドのご利用をお願い申し上げます。
 本日のフライト中、何かありましたらお気軽にアテンダントに申し付けください」


このような丁寧な挨拶を英語で頂いた。



通常カンタスでは、今時珍しくエコノミークラスにも






このようなアメニティキットが配られる。


自称日常英会話に不自由ないベテラン一人旅の隣の男性
きょとんとした表情でその様子を見ていた。



「今、彼は何しに来たの?」  

英語は問題ないって言ってませんでした??(私の心の声)

「私がワンワールドのメンバーだからってご挨拶に来てくれたみたいですよ」

「僕だってカンタスのメンバーなのに、どうして君のところにしか来ないの?」

「どうも私がワンワールドの上級会員だからってことらしいですよ。」

「上級会員ってどういうこと?」

自称マイレージプログラムにも詳しく、あらゆるプログラムに参加している彼
私がアメリカン航空のプラチナステイタスを持っていることを説明した。



彼はマイレージプログラムは特典旅行券を獲得するために貯めることしか知らなかった様子。
そしてマイレージプログラムがアライアンスごとリンクさせることができることも知らない。

散々彼に自慢話をさせて、何も言わない私も意地悪であるが、そんなことはお構いなしに
今度はアライアンスのことや、上級会員特典について質問攻め。



私が当時、マイルで何度か特典旅行券を取ったことも、
現在マイルがどれくらいあることも伝えたけれど、散々私の説明をした後も、



「英語が片言程度でも理解できれば、是非一人旅をしてみるといいよ。
 ちょっと値段は上がるけど旅行代理店に言えば一人旅料金を提示してくれるから・・・」



また永遠と話し始めた。



それまでに、私が英語でパーサーと話をしてたことも、アテンダントと英語でお喋りしてたことも
ツアーでなく自分でチケットやホテルを予約して旅行をしていることも話していたのに・・・


こうやって自分の都合よく人の話を解釈する人って幸せだな~と思いつつも
さすがに彼のお喋りには疲れ果て、寝たふりをして彼のお喋りから逃げた私。




実は、あまりにも彼のお喋りがしつこく、私が嫌がってるのがアテンダントに気づかれた様子で
こっそりそのイケメンのゲイのアテンダントが


「ごめんね、今日は満席で移れる席がないんだ。寝たふりして彼を無視したほうがいいよ。
 せっかくのフライトも疲れちゃうよ。あまり酷いようだったら、いつでもギャレーに遊びにおいで~」

と耳打ちをしてくれたのだ(笑)


彼のお喋りに疲れた部分もあり決して快適なフライトだったとは言えないけれど、
ここまで幸せな人も滅多にいない。
迷惑ではあったけど、そななりに面白い会話ではあった。

現地2泊3日の弾丸パース旅行だったけれど、両親と歳を越せたし、英語も話せず2か月間パースに滞在して成長した(?)両親の姿も見れて、なかなか楽しい旅行だったかな。







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2 コメント

  1. 面白い!面白すぎる!!!
    自慢オヤジ、コヨーテさんの凄さに気付いてない?フリ?
    次会う時は「いや~ボクは上級会員でね~」ってご自慢してきそうですね(笑)
    アメリカ行きつくした彼は次は何処に行くんでしょうね(笑)

    返信削除
  2. Carinaさん、コメントありがとう!

    いやはや、恐るべし「【自称】一人旅の達人」でしたよ~。
    人の話は全く耳に入っていない様子。

    上級会員・・・
    年に1回、年末年始2泊3日の旅人が、上級会員達成までの道のりは???(笑)でも、おかげで楽しく愉快なフライトを経験できました。

    返信削除

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