USA - Nevada ホテル

誕生日 at Casino in Las Vegas

金曜日, 3月 08, 2002Coyote


ラスベガスのホテルはカジノの収益が一番大事な場所。だからどのホテルもカジノに人を集めるためにいろんな工夫が凝らされている。どのホテルにも言えるのが、数あるいくつものエントランス、どこからも必ずカジノを通らなければ客室には戻れない。しかもストリップにある巨大ホテルは客室数ももちろん多いが、カジノフロアも半端じゃない広さ。その広いカジノフロアを抜けるには時間もかかる上、ついついカジノをやろうかな?という誘惑に惑わされる。


日本からサンノゼ経由でラスベガスに到着し、休憩もしないまま1日遊んだ上にディナーでお腹いっぱいになり、ようやく長~い誕生日の1日が終わろうとしていた。部屋に戻ろうとしたけれど「せっかくラスベガスに来たんだから!」なんて言い訳をしながら寝る前に$10だけの軍資金でスロットマシンに挑戦してみた。


 

カジノをやってもテーブルゲームや大金を賭けることが出来ない私は専らスロットマシン。しかも自の感を信用しているのか、ちょっとプレイして相性の良いマシンかをすぐに決めてしまう。調子が悪ければすぐに移動。毎回限度額を決めて、ダメならすぐにカジノから退散とかなり諦めも早い。この日も$10だけと自分に言い聞かせマシンの前に座った。特に調子が良いという感じもなかっったが、$10がなくなりかけるとアタリが来てなかなか$10が終わらない。1時間以上遊んだあとだろうか、時差ぼけもあり半分居眠りしながらもプレイしていたとき突然マシンが止まった。

「もう辞めろってことかな?」

そう暢気に考えながら、目の前のマシンのパネルを見ると Bellagioというマークが並んでいる。並んでいるというより、全てそのマーク!!

いったい何が起きたか自分でも理解できなかった。マシンの説明を見ながら配当額がどれくらいになるのか見ていると、自分のマシンの上に掲げられている電光掲示板の数字が光っている。

もしや・・・Jackpot??

表示板には$2,000ぐらいの表示が・・・


Jackpotとは、同じ系統のマシンをネットワークでつなぎ、各マシンに賭けられた金額$1に対して何%かが自動的に積み立てされていき、その積み立て金額が賞金になるもの。ネットワークはホテル内だけの場合もあれば、中には系列ホテル全体や、ネバダ州全域というように広いネットワークを持っているような場合もある。


通常、マシンの上部やそのマシン自体にその積み立て金額(賞金)が電光掲示板のようなもので表示され、その金額は刻々と積み上がっていく。

ネットワークが大きいものだったり、アタリが長い間出ていないものは積み立て金額も膨大に膨れ上がる。ラスベガスでこれまでの最高額は2003年の3月に当たった3970万ドル。ただ過去の高額のジャックポット獲得者はジャックポット獲得後に原因不明の死に至ったり、事故にあったりしていることもあり、勝者は獲得後厳重な警備をされながらラスベガスを去るとか・・・



で、私の話に戻すと、私が当たったのはと~っても小さなネットワークのジャックポット。しかも最低掛け金が5セントなんていう、ギャンブルをやる人にとってはお子チャマのマシン。だから賞金も他のジャックポットマシンに比べると雀の涙程度。だけど$10の軍資金で$2,000の賞金、私には大満足。

ただし、ここは天下のベラージオ。金曜の夜ということもあって、ハイローラーたちは特別室でゲームを楽しみ、スロットを楽しむおじいちゃん、おばあちゃんもベラージオでは$1マシンなどで遊んで、私の周辺は誰もいない・・・

ジャックポットが当たって人だかりが出来ることを期待したけど、残念ながら全くその気配もなし。また、最近のラスベガスでは賞金はコインでガシャガシャ落ちて来るわけでもなく、清算ボタンを押すとレシートが出てきて、それをキャッシャーに持って行って清算する仕組み。ただしジャックポットの場合は、マシン自体が止まってしまいスタッフを呼びに行かねばならない。

スタッフ自体も全く私には気付いてくれず(涙)、自己申告しに行くと淡々と

「パスポートを貸してください。手続きをしてきます」

そう言って去っていった。

$2000が手に入るとウヒョウヒョ気分で待っていると手元に来たのは$1400程度。$1200以上の賞金を受け取った海外居住者には連邦所得税が30%かかるために差し引かれたという。当時はそのまま賞金から天引きされるようになっていたが、今は日本に帰国後各自で日本の税務署に申告することが可能になった。(アメリカでこれまでのような源泉徴収を選ぶことも可能)高額賞金を受け取った際、アメリカから日本側にそのことが報告されるため、税金の支払いをごまかすことは出来ないので注意が必要。

「せっかく誕生日に大当たり出したのに税金で30%も引かれちゃうのね~。」

そうスタッフにつぶやいたら、誕生日ならってことでベラージオの朝食バフェのコンプを4枚頂いた。
                                               しっかりとおねだりする私・・・

人生で最も長~~~い誕生日、最後の最後まで得をした1日だった。





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1 コメント

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