5年ほど前に母と叔母、そして知り合いのオバサンの3人にせがまれて旅行をしたことがあった。
しかも出発は私の誕生日。
誕生日だというのに
「旅行のことで頭がいっぱい」
「オバサン・トークに夢中で人のことなんかお構いなし」
という具合で母すらそのことを忘れていた。
まあ、この歳になると誕生日なんかめでたくも何ともないし、
お祝いしてもらうってガラでもない・・・
しかも出発は私の誕生日。
誕生日だというのに
「旅行のことで頭がいっぱい」
「オバサン・トークに夢中で人のことなんかお構いなし」
という具合で母すらそのことを忘れていた。
まあ、この歳になると誕生日なんかめでたくも何ともないし、
お祝いしてもらうってガラでもない・・・
成田を夕方に出発し、当時はまだ運行していたアメリカン航空の
NRT-SJC線を利用してラスベガスに入る予定。
サンノゼに朝到着し入国審査を受けるためにオバサン3人と私は
一緒にブースに向かった。
厳しい表情のイミグレ・オフィサーが4人分のパスポートをチェックしていると
私のパスポートを確認しているときに急に手が止まった。
一瞬不安になる私・・・
「コレは君のパスポートだね?」
「ハイ・・・ 何か問題でも?」
「Happy Birthday! Welcome to the United States!!」
「ああ、ありがとう!」
怖い表情だった黒人の男性オフィサーがニコニコしてそう言った。
オバサン3人は私とオフィサーが何を話しているか全く聞き取れない。
オフィサーはこっそり
「オバサンたちを引き連れての旅行なんて関心するよ。
大変な思いもするかもしれないけど、せめて今日の誕生日が素敵な一日になるといいね!」
こう話しながら4人分の入国スタンプを押してくれた。ちょっとばかり気分を良くする私。時差の関係で、日本を発ったのが誕生日の夕方だったにも関わらず、アメリカで再び誕生日を迎えることになり人生で一番長い誕生日が始まった。
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