◆ 初めての海外旅行 (Jan. 1987) Mexico

09. 再度アメリカ入国

月曜日, 1月 05, 1987Coyote



この写真は最近のものだけれど、当時もメキシコ側からアメリカへ入国する側は、かなりの渋滞が起きていた。

それというのも、アメリカからメキシコへ入国するには出国審査も入国審査もないけれど、アメリカへの入国に関しては入国審査が厳しく行われ、車で入国するにも徒歩で入国するにも、審査にじかんがかかり、この写真のような渋滞を引き起こしていた。
私達は徒歩でのアメリカ入国。
イミグレーションオフィスで、一人ずつ審査を受ける。

パスポートを見せ、ビザのチェック、そしていくつかの質問をされ、セキュリティチェックにボディチェックまで・・・。

当時も今と変わらず、メキシコからの不法入国者も多かったり、メキシコ側からの武器や麻薬の密輸などもあり、とにかく細かく審査を受けた。

カナダ側からアメリカに入国する際にも、それなりの時間を要したが、メキシコ側からの入国のほうが数段厳しかったように感じる。


私達の同行者の1人の男性が、なぜかセキュリティチェックでひっかかり、ボディチェックをされたあともかなり時間をかけて持ち物や衣類のポケットを調べられていた。見た目はボーっとしたタイプで、顔立ちは典型的な日本人。外見からすれば、不法入国や密輸とは全く縁のなさそうなタイプなのに、なぜか厳しく調べられたしか30分弱ぐらいでようやく入国が許された。
(未だに、彼がなぜあそこで止められたのかは不思議に思う・・・)


このような形で、日帰りメキシコ旅&陸路での国境越えを経験した私。

このメキシコとアメリカの国境は、不法入国者が絶えず国境沿いは武装した軍人たちが警備にあたっている。映画ではないけれど、この警備をすり抜けて入国する人も後を絶たないというし、また軍人に見つかり射殺された人たちも多くいて、国境周辺には不法の国境越えを試し、叶わなかった人たちの墓もあるという。

アメリカンドリームを掴むために命を懸けて入国するメキシコ人。
今ほど、移民や不法移民などについての知識もなかっただけに、この現実を目のあたりにしてショックを受けたことは忘れられない。


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