◆ 音楽・食を楽しむアメリカ南部 (Sep. 2007) USA - Louisiana

14. 豪邸に泊まる in Natchez

金曜日, 8月 31, 2007Coyote




ミシシッピ州のナッチェスではまたもやプランテーションに宿泊してしまいました~!
Natchezというミシシッピー州にあるミシシッピー河畔の町。
ミシシッピ川といえば氾濫でこの地域の人たちを悩ましていた。
しかしアメリカ人にとってはこのミシシッピ川は重要な水路として栄え、
人の輸送だけでなく、南部で取れた綿花・タバコ・サトウキビなどの作物を
北のシカゴなどの大都市へ運ぶ重要な輸送路でもあった。



このNatchezという町はその綿花の積荷港として栄え、町にはそのプランター(大農園主)などが
こぞって豪邸を建てたといわれている。幸いにも南北戦争でもこの土地は被害にあわず
今でも当時のままの姿を見ることができるらしい。

このNatchezという町にあるMonmouth Plantation。1818年に建てられた豪邸で
内部も当時のまま残されているという。そこに宿泊の予約を入れた。

しかもちょうど週末のパッケージがあって、
2泊に2食分のFull Southern Breakfastと1回のDinnerにプランテーションのツアー代込み
実はナッチェスに行くのはここに泊まるのが目的、みたいなこともありまして。。。

かな~り昔に何かの雑誌でこのプランテーションのB&Bが紹介されていて
目をつけていたのでございます。

宿泊したのは


Monmouth Plantation

36 Melrose Avenue
Natchez, Mississippi, 39120
http://www.monmouthplantation.com/





















広いお庭には池があり、橋を渡ると東屋があったり・・・
その広い庭にキャビンがいくつかあって、宿泊施設となっている。

私たちが宿泊したのは、母屋隣に位置する建物。
当時はキッチンとして利用されていたところで、
現在はプランテーションのギフトショップになっている建物の2階。

お部屋の中は・・・







落ち着いた雰囲気のお部屋、クイーンサイズのベッドがひとつ。
母と一緒に寝ることになりました(笑)

プランテーションはアメリカ到着初夜にルイジアナのノットウェイに宿泊。
あちらは「調度品からなにもかも当時のままの姿」に対し、この部屋は普通にB&B。
母屋のスイートなどは当時のままのお部屋に宿泊できるようですが・・・



このプランテーションは弁護士でもあり綿花プランターでもあった
キットマン氏によって1818年に建てられた。
当時のキットマン氏はほかに4つのプランテーションを持ち、400人の奴隷を抱えていたという。

キットマン氏は後に米墨戦争の英雄にもなり、1850年にはミシシッピ州知事にもなった人。

抱えていた奴隷の中にはオーナー家族とかなり親密な関係を築き、
彼の信頼を受けて右腕となった奴隷もいるとのことです。
そしてそんな奴隷家族は、オーナー一族と共に家族代々に渡って
60年もの時をマンモスで過ごしたようです。

キットマン氏が亡くなりその翌年奥様もなくなります。
しかしその後も娘たちがこのマンモスを守ります。
奴隷たちへの賃金を払えなくなったとき、
娘たちはマンモスの調度品や自分たちの洋服や切り売りして
奴隷たちの生活を支えていたといわれています。

時代は既にキットマン氏の孫娘の時代になっていますが、
孫娘はキットマン氏の世話係だった
奴隷の娘たちを自分の世話役として呼び戻します。

しかしその後、このマンモスも維持が厳しくなっていきます。
娘や孫娘たちは自分たちの持分の土地などを切り売りし始めます。
しかし、その土地の一部は以前マンモスで働かされた奴隷たちに買い戻されたりしたそうですが
実際には人手に渡ることになったようです。

現在のオーナーはキットマン氏との血縁関係はないそうですが、
このマンモスの魅力、オーナー家族のマンモスに対する愛に魅了され
1977年にここを購入したそうです。

ここのオーナー一族だけでなく、仕えた奴隷たちにも愛されたマンモス。
そして現在のオーナーさえも魅了したマンモス。
確かにそれだけの魅力があるのかも・・・と感じました。

現在のオーナーは相当なお金と労力をかけてこのマンモスの手入れをし、当時の姿に戻して
当時の華やかな時を取り戻したといわれています。
通常はカリフォルニアに住んでいるけれど、このマンモスを非常に愛し
頻繁に足を運んでくるといいます。


ナッチェスやルイジアナのリバーロードなどでいくかのプランテーションや
豪邸を見学しましたが、この前に宿泊したノットウェイやここマンモスのように
人手に渡りながらも、こうやって観光できた私たちに当時の姿を見せてくれる・・・
なんて素敵なんだろうと思いました。

こういうところの見学には入場料が$8~$12ほどかかります。
でも保存や維持のために利用されれば・・・と思うと惜しい金額ではありません。
古き良き時代、そして当時の生活の光と影を現代の私たちに教えてくれる貴重なものですからね。

とはいっても、日本のように歴史が長いとアメリカの100年~200年程度昔の歴史に対して、
またはそれを得意気に話すガイドたちに対して、日本での歴史的建造物などと比較してしまう
自分がいることも確かです(苦笑)
ヨーロッパからの観光客とこっそりそんな話をしてしまいました(笑)







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