今回のクルーズはロッテルダム港発着ということもあって、乗客の7割以上、
いや8割近くがオランダ人。
巨人に囲まれたクルーズになった。
これまでのHALのクルーズではアメリカ発着ということもあって8割近くがアメリカ人、
オランダ人は各船10名程度だった。
そんなワケで船内はオランダ語ばかり。
毎日恒例のキャプテンからのアナウンスも英語と蘭語。
クルーズディレクターは英語担当と蘭語担当の二人。
ダイニングのメニューも、船内新聞も英語と蘭語が用意されていた。
私はこれまでオランダ人は英語が堪能とばかり思っていた。
しかし船内で会うオランダ人の中には、ある程度はわかるが会話となると
片言の人も多くおり、少々驚いた。
後にオランダ人の友人に聞いてみたところ、テレビなどで英語の放送が普通にやっているから、
ある程度理解する人は多いけれど、地方に住んでいたりすると英語を使うこともないから
話せない人も多いとのこと。
初日のシアターで、「オランダから参加の人」というと拍手が多く、「アメリカ」「イギリス」はパラパラ。日本人は私と母以外に2名の女性が乗っていた様子。
こんな調子でクルーズディレクターの英語のギャグには反応が薄く、蘭語になると大反響。
またリドに並ぶ食事やデザートにもオランダっぽいものがいつもより多い感じもした。
以前、Maadsamでのクルーズで出会ったオランダ人夫妻が今回の私たちと同じコースを、
私たちの2週間前に乗っていた。
彼らが私の旅行前に「このロッテルダム発着はまさにダッチクルーズよ」と
言っていた意味が分かった気がする。
船内はグロールシュやハイネケンといったオランダビールを飲む人がたくさん。
朝食のリドで朝からビールを飲む人の姿も・・・
2日目の航海日には、プールサイドでオランダ名物料理のハーリングが
プールサイドで振る舞われた。
クルーが木靴を履いてオランダの民族衣装に身を包み、ハーリングをサーブ。
コック長はその場で新鮮なイワシをさばいている。
行列をつくるのはやはりオランダ人。
サンドイッチにかぶりつく人、イワシの尻尾を持って下から大きな口を開けて食べる人・・・
私も並んでハーリングを取りに行くと、前に並んでいたアメリカ人が
「これは何か」と聞く。
ハーリングを説明していると、「え??生のイワシなの??」と顔をしかめて去って行った。
いくらSushiがポピュラーになってきたとはいえ、まだまだ生魚に抵抗がある人がいるんだろう。
プールサイドにあるハンバーガースタンドには、オランダ名物クロケットまでメニューに並んでいる。私もオランダ人に負けずに、ハーリングとクロケットを堪能。
ハーリングはちょうどいい具合に脂がのってて美味しかった。
クロケットは中身がクリーミーなコロッケ。
相当な量を用意されていたイワシもあっという間に完売。
今回のクルーズでは、オランダ人に囲まれちょっとしたオランダ・プチ旅行を船内で体験!
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