ホーランドアメリカでは乗船日、リピーター向けにダイニングルームでも
ランチが用意されているが、言葉に不安がある母は、相席になる確率も高い上に
好きなものをチョコチョコ食べられるリドのほうが気楽でいいからと、
私たちはリドのプールサイドに向かった。
席を見つけるなり「ハンバーガーとって来よう♪」とそそくさとハンバーガーを注文しに行った。
英語が話せない母でも、HALが3回目ともあってかリドでだったら食べ物の注文も慣れた様子。
私はリドのバフェを「何を食べようかなぁ~」とグルグル回っていると「何になさいますか?」と
声をかけてきた女性のキッチンクルー。
お互いに顔を見合わせ首を傾げる。
「どこかで会った気がするんですけど・・・」と彼女。
「もしかして去年Eurodamに乗ってなかった?」と私。
Eurodamでは特別会話をすることはなかったが、初めてHALで見た
女性キッチンスタッフということで印象に残っていた私。
彼女は何となく私の顔に見覚えがあったと言う。ちょっと嬉しい再会。
あらゆるものをチョコチョコお皿に取ってプールサイドのテーブルに戻り、
食事をしていると、飲み物の注文を取りに来たフィリピン人クルーが
「あなたに見覚えがある。もしかしてHALのスタッフ?」
「いいえ、単なるゲストです」
「そうかぁ~、じゃあ勘違いかな?」
そう言って去って行ったものの、すぐに戻ってきて
「思い出した!Veendamで着物を着てたでしょ?」
2009年10月に乗ったVeendamに乗っていた私を覚えているらしい。
彼曰く何度か話もしたといい、当時のことをよく覚えており、彼との会話で思い出した!
Veendamの旅行記、夜の船上パーティーで、アイリッシュコーヒーを作っていた彼だ!
ここでも私を覚えているクルーに会えてまたまた嬉しい再会。
食事を終えた後は船内探検。
こちらがお料理教室などが行われるCulinary Arts Center。
時間によっては映画館となる場所。
こちらはカジノ。
HALの夜は早い!クルーズ船のカジノディーラーとしてはHALのディーラーは世界一暇じゃないか?
と以前寄港地で会ったノルウェージャンのカジノディーラーが言っていた(笑)
こちらがバーエリアのMix。2010年に改装したエリア。
独りで船内をウロウロしていると、ラウンジの奥から私をフルネームで呼ぶ声が・・・
振り向くと制服を着た男性が。
「やっぱり君か~!! ゲストのリストで見覚えのある名前があると思っていたら、
見覚えのある顔が前を通って君がコヨーテだって確信したよ。 Welcome back!!」
私は彼に覚えがなかった。
彼の話によると、彼はダイニングのヘッドチーフで私とはVeendamで会ったという。
私のテーブルを担当していたわけではないが、Veendamでは私のテーブル周辺が
毎晩Partyのように賑やかで、クルーや担当ヘッドチーフからもよく話題にあがっていたから
覚えてるというのだ。
「それって私が騒がしかったってことですか?」
「いやいやクルーたちからも親しまれてたから覚えてるんだよ!」
確かにVeendamでは、周囲は英語が話せないスペイン人、英語が話せないブラジル人、
そして私達英語が話せない日本人で、オーダーを取るだけでも毎晩大騒ぎだった。
初めはこの3つのテーブルだけだったのが、さらに英語がわかるメキシコ人が加わり
通訳をしたり、私のiPhoneに入っている多言語の辞書片手にクルーが会話をしたりと、
テーブルを超えたお付き合いで、英語がわからない者同士が仲良くなってしまったのだ。
一方でクルーは言葉が通じない分、毎晩折り紙やちょっとした手品を披露してくれたりと、
彼が言う通り毎晩お祭り騒ぎのディナー。
確かにある意味目立つ存在、いやいや要注意人物だったのかもしれない。
いずれにしてもこのヘッドチーフは再会?をすごく喜んでいてくれ、
周りにいた人たちにも私を紹介してくれた。
なんだか嬉しい再会が続いた。
初日から顔見知りに会い、またまた幸先いいスタートに感じられた。
間違いなく今回のクルーズは印象深い忘れられないクルーズになると確信した。
2 コメント
コヨーテさん、本当に楽しそう。少しずつ読ませていただきますね。
返信削除ところで、今年春の学生の中に、客船で数年仕事をしていたルーマニア人がいました。世界中を回っているうちにスタッフの日本人女性と親密になり、埼玉に定住^^
HALで働いている方々も国籍は様々なのでしょうか?
dragonflyさん、レスが遅くなってすみません!!
返信削除生徒さんの中に、クルー経験者がいらっしゃるんですね!
HALで働いているのは、クルーはバーテンダーや機械系、受付はフィリピン人、キャビンやダイニングスチュワードはインドネシア人、そしてオフィサー以上は主にオランダ人という構成です。
その他、ショップやスパなど外注のスタッフは様々な国から、エンターテイメントのスタッフは主にアメリカ人って感じでしょうか。
インドネシアのクルーを使うのはオランダの航海時代からの慣わしで植民地のインドネシア人を使う・・・その慣習を引き継いでいるそうです。
東欧や東南アジアなどの新興国の人は、重労働といえども自国で働くよりも多く収入を得られる客船で働き家族を支えたりする人も多いようです。
そのルーマニアの方は職場で素敵な出逢いができたようですね。