一夜明けたコペンハーゲン。
歴史的建築物の保存とそれらに調和させる町並みを義務付けられているコペンハーゲン、
高層ビルもほとんどなく、市街地から少し離れた港からもそんなコペンハーゲンの
町並を少しだけ感じ取ることができる。
そして目の前にはコペンハーゲン発着でバルト海クルーズを行っているEurodamが留まっている。
昨年の誕生日をお祝いしてくれた船だ!
Eurodamも見に行きたい。
コペンハーゲンの町も見たい!!
しかし前夜マッサージのおかげでぐっすり眠れたものの、やはり体調が優れない。
自分で持ってきた解熱剤が全く利かず発汗もせず熱が体中に籠っていくのがわかる。
やはりメディカルセンターへ行こう!
この日メディカルセンターは午前8時から12時、午後は2時から6時までやっている。
そのうち、ドクターの診察を受けられるのは8時から9時と午後の5時から6時。
入り口には受付兼ナースがおり、壁にはアスピリン、タイレノール、
酔い止めが常備され自由にもらうことができる。
まずナースに症状を話し問診を受ける。
部屋番号、名前から個人情報はそのままカルテにリンクされ、既往歴や飲んでいる薬、
アレルギー、家族の病歴・・・ 日本の病院で初診の際に聞かれることとほぼ同じ。そ
の後、血圧、脈、そして熱を計ると102℉ (38度9分)ぎょえーー!
続いてドクターから診察をうける。
ナースのいる受付横には、処置室兼病室のようなものになっており、
診療ベッドや様々な機器が置かれている。診察室は更に奥の部屋。
町にあるクリニックぐらいの設備は十分整っている様子。
病状を説明し内診を受ける。
熱が下がらず、喉の腫れも引いてないということで、抗生物質を処方してもらい、
解熱剤を服用し水分をたくさん取るように言われた。
持参した解熱剤が利かないために、ついでにアスピリンをもらう。
バーへ行ってRed Bull、そしてカフェへ行ってVitamin Waterをゲット。
母が朝食を取りに行くというのでフルーツだけ持って来てもらうようにお願いし、
薬を飲んで休んでいると誰かが部屋をノックした。
そこには前夜マッサージをしてくれたクルーが・・・
「今リドでママから熱が下がってないって聞いたからジンジャーティーを作ってきた。
早く熱が下がるといいね。お大事に!」
そう言って、生の生姜入りの紅茶を置いて行った。
それまでは悪寒ばかりで汗をかかなかったものが、一眠りすると薬が効いたのか
紅茶のおかげか汗がどっと出た。体調を気遣うハウスキーパーが
ワインクーラーに氷をいっぱい入れ、数枚のタオルを持ってやってきた。
「体を冷やして早く熱を下げてね」
船はコペンハーゲンに寄港中。今回のクルーズで一番楽しみにしていた寄港地だった。
そのコペンハーゲンを目の前にして熱にうなされる自分。
悔しくて仕方がなかった。
しかもこの日はキャプテンとのカクテルパーティーにお呼ばれしていたのに、
そちらにも出席できず・・・
でも船のメディカルセンターを初体験できたからいいか!?
これも貴重な体験と思うことにしよう。
ちなみにこの日のメディカルセンターでの診察料は$95、薬代が$63。
請求書が部屋に届き、下船時に他の費用と一緒に清算されました。
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