この日は午前中に当時やっていたブログで、よく行き来していた人と会う約束になっていた。
その方は南カリフォルニアの海沿いの町に住んでらっしゃる方だった。
当時彼が更新するブログの写真から、私はすぐにそれがどこの町かわかり、
そんなことがきっかけで互いにレスを付けあうようになった。
ただブログってやはり匿名性が高いものだし、事実を赤裸々に描く人もいれば、
ある程度の脚色を交える人もいるし、また現実とは違う自分を装う人もいるのが現実。
だから私自身、これまで多くのブログ友達と実際に会おうというお誘いがあっても、
自分なりの感で人を選んで会ってきた。
幸いにもどの人も皆想像通り、期待以上の人だった。
今回お会いする人は男性、それもひと回り年下。
実際に会って大丈夫だろうか・・・少し不安でもあった。
また彼のブログがとても爽やかで、とても素敵な男性のイメージを膨らませていたのも事実。
宿泊先から彼のところまでちょっとドキドキしながら車を走らせていると、
緊張のあまりにトイレに行きたくなった。
その辺りでトイレに行ける場所を探していると、海岸にある公衆トイレを見つけた。
自然が呼んでるんだし、場所なんか選んでられん!
と海沿いに車を止めてトイレに駆け込もうとしたが、
やはり外の公衆トイレとなると防犯的なことが気になる。
だけど自然現象は止められない。
幸い近くのベンチに犬を連れたお爺さんがいた。おじいさんは
「ワシが見とるからゆっくり行っておいで、変な奴か来たらこの犬をけしかけるか、
大声出しちゃるから!」
それを信じてトイレに駆け込んんだ。
するとそのトイレは・・・
ペーパーはあるけど、便座も扉もない!防犯上の理由からだろう。
誰かほかの人が入ってきても見られづらいように、一番奥のトイレを選んだ。
途中で、気の良いオバサンが入ってきて
「あら~~、このトイレすさまじいわね。
でも外でウチの旦那が見張ってるから今は大丈夫よ。
落ち着いて用を足しなさい」
と大声で私に声をかける。
しかも私が用を終えて帰る際、彼女の目の前を通ろうとすると
バイバイ!と元気よく声をかけてきた。
外にいたお爺ちゃんも「安心して用を足せたかね?」と・・・(笑)
お爺ちゃんのおかげよ!とお礼を言ってその場を立ち去り、
何事もなかったかのように、爽やかな青年との待ち合わせ場所に向かう。
待ち合わせ場所は某コーヒーショップのあるコーナー。
立っていると、恐る恐る私に近づいてくる男性がいる。
そんな私が威嚇しているような何かがあったのだろうか?
「あ、あの~、コヨーテさんですか?」
「もしかしてSさん?やだ~~、そんなビビらないでよ~~!!
取って食ったりしないんだから~」
どうやら彼の年代にとってひと回り年上の女性というのが、相当年に思えたのかもしれない。
ブログ上では対等に接していても、実際に会って年上であることを実感したようだ。
(それだけババアってこと !?)
しかし私が初対面から爆裂トークでブログの調子そのままだったために、
シャイな彼もすぐに打ち解けてくれた。
彼は本当にシャイで、この日も不安だからとアメリカ人のルームメイトを連れてきていた。
実はこのSさんとお友達は中性的な立場のお方。
私にはそのようなお友達が結構大勢いるために、全く抵抗もなく普通に接することができる。
私たちは天気もいいからと、ビーチでお喋りしようということになった。
笑顔もひきつっている。
とても礼儀正しく、また清潔感ある爽やかな男性。
お喋りしていてもあらゆることに気を遣う、私のような無頓着な人間とはまったく正反対の方。
こちらはSさんのお友達のM君、のちに彼とも親しくなり、
彼がボストンへ引っ越したのち、ボストンで母と私にボストン案内をしてくれたりした。
彼はとてもフランクですぐに仲良くなれるタイプ。
日本在住経験もあり、二人で美川憲一の物まねをしてみたり・・・とノリもよい。
そのテンションに付いていけないSくんはちょっと引き気味だったけど(笑)
Sくんとはその後もLAに行くたびにデート?を重ね、東京でもたびたび会っていて、
今や本当の友達以上の関係。
ここでもまたトイレに行きたくなった私たち3人。
来る途中のトイレ話をすると、お腹を抱えて笑う男性陣。
「今度は僕たちが見張ってるから行っておいで~~」
とビーチにあるトイレに駆け込むコヨーテ。
幸いにもこちらのトイレにはちゃんと扉はありました。
この後、ちょっと近場をウロウロして、今日のオフ会は終了。
後にSくんに聞いたところ、私の強烈なキャラに圧倒されてしまったとのこと。
やっぱりね~~。
今は毎回、その強烈キャラ&弾丸トークを覚悟したうえで会ってくれているそうです。
Sくん、お付き合いありがとう。それからこれからもよろしくね!
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