ずっと同じ景色をドライブ、壮大なオーストラリアの景色もだんだん感動が薄れていく。
それでも50キロぐらい運転するとWelcome XXXXというどこかの町に入ったという看板に出会う。
それでも50キロぐらい運転するとWelcome XXXXというどこかの町に入ったという看板に出会う。
それでもどこの町にも必ずこんな雰囲気のホテルがいくつかある。
町の大きさとホテルの大きさがどうも比例しないけれど、これも開拓時代の名残なのか。
開拓者たちの宿場町としてでも栄えていたのだろうか?
町の大きさとホテルの大きさがどうも比例しないけれど、これも開拓時代の名残なのか。
開拓者たちの宿場町としてでも栄えていたのだろうか?
まだまだドライブは続く。
地図からしてもまだ半分も来ていない。
通し抜ける町の規模も次第に小さくなる。
地図からしてもまだ半分も来ていない。
通し抜ける町の規模も次第に小さくなる。
周りの風景はとうとうこんな感じに・・・
360度、見渡す限り農場。
ところどころにxxx FarmとかXXX Ranchなんて看板がある入り口があるから
きっと誰かが所有している牧場なんだろうけど、建物も土地をしきるものも見えない。
牛も羊もワラビーもカンガルーもウサギも目にしない・・・
ところどころにxxx FarmとかXXX Ranchなんて看板がある入り口があるから
きっと誰かが所有している牧場なんだろうけど、建物も土地をしきるものも見えない。
牛も羊もワラビーもカンガルーもウサギも目にしない・・・
既に家を出てから3時間のドライブが経過し300キロほど運転した。
Yabby Farmの広告に載っていた地図のエリアまでたどり着いてはいるものの
それらしきものが見当たらない。
Yabby Farmの広告に載っていた地図のエリアまでたどり着いてはいるものの
それらしきものが見当たらない。
本当にあるのか?
不安がよぎってきた・・・
たかがヤビーのために300キロもドライブしてもし目的地にたどり着けなかったら・・・
時間もお昼にさしかかり、お腹もちょうど良い具合に空いてきた。
もしヤビーにありつけなかったら、今来た道をひたすら戻るしかない。
しかも一番近い町らしき場所までは100キロ近く戻らなければなさそうだ。
そこまではガス・ステーションだって見当たらない。
たかがヤビーのために300キロもドライブしてもし目的地にたどり着けなかったら・・・
時間もお昼にさしかかり、お腹もちょうど良い具合に空いてきた。
もしヤビーにありつけなかったら、今来た道をひたすら戻るしかない。
しかも一番近い町らしき場所までは100キロ近く戻らなければなさそうだ。
そこまではガス・ステーションだって見当たらない。
せっかくパパとママを連れてきたのに、何もなかったらどうしよう
このドライブが無駄になってしまったらどうしよう??
このドライブが無駄になってしまったらどうしよう??
しばらく運転して目に入ったのがこの看板。
やっと到着だ~~!!!
と思ったのもつかの間、この看板の入り口を入り中に進むが、レストランらしきものなんかない。
入り口にOFFICEと書かれた建物があるが、一見して普通の家
ずっと奥に大きな建物があるのを確認して、そちらまで車を進めた。
入り口にOFFICEと書かれた建物があるが、一見して普通の家
ずっと奥に大きな建物があるのを確認して、そちらまで車を進めた。
誰もいない・・・
建物の中に入ってみると、そこはまさにヤビーの養殖所
別の建物に入ってみると、そこにはテーブルがいくつも並んだ体育館のようになっている。
バーカウンターなどもあるが、営業している様子がない・・・
建物の中に入ってみると、そこはまさにヤビーの養殖所
別の建物に入ってみると、そこにはテーブルがいくつも並んだ体育館のようになっている。
バーカウンターなどもあるが、営業している様子がない・・・
もしかして、ここってタダの養殖所???
ヤビーを買いに来るところで、食べにくるところじゃないの??
ヤビーを買いに来るところで、食べにくるところじゃないの??
目的地にたどりついたのは良かったけど、肝心のヤビーが食べられないとなると意味がない。
とりあえずOFFICEと書かれた建物に戻る。
OFFICEは普通の家。
ドアをノックすると素朴そうなとってもフレンドリーな30代の男性が出てきた。
ドアをノックすると素朴そうなとってもフレンドリーな30代の男性が出てきた。
雑誌に載っていた広告を見せながら
「この広告を見て来たんだけど、ここにはレストランないんですか?」
「この広告を見て来たんだけど、ここにはレストランないんですか?」
彼の説明によると・・・
ここは養殖所で、基本的にヤビーをレストランなどに卸している場所。
でも購入希望者が直接買いに来たりもする。
ヤビーを食べたかったら、ここで生のヤビーを購入していくしかない。
レストランはないけれど、時々パーティーなどを企画するんだよ。
ここは養殖所で、基本的にヤビーをレストランなどに卸している場所。
でも購入希望者が直接買いに来たりもする。
ヤビーを食べたかったら、ここで生のヤビーを購入していくしかない。
レストランはないけれど、時々パーティーなどを企画するんだよ。
私がネットで見た写真は企画されたパーティーのものだったんだ・・・
「ってことは、ここで食べることはできないのね」
「ん~~残念ながらそういうことになるかな・・・」
「じゃあ、この辺りにヤビーを料理してくれるレストランとかない?」
「ん~~残念ながらそういうことになるかな・・・」
「じゃあ、この辺りにヤビーを料理してくれるレストランとかない?」
民家らしきものも見当たらないこの辺りで、レストランなんかあるはずもないけど
念のために聞いてみた。
念のために聞いてみた。
「う~ん・・・・ ちょっと待ってて、今聞いてくるから中に入って」
アテにしていた、目的だったレストランがないとわかりかなりショックなコヨーテ。
両親は車の中で待っている・・・
このヤビーを食べたいと言い出したのはこの私。
この日のロングドライブは、両親は私のお付き合いだった。
それなのに、目的のものにありつけず・・・なんて結果になってしまった。
両親は車の中で待っている・・・
このヤビーを食べたいと言い出したのはこの私。
この日のロングドライブは、両親は私のお付き合いだった。
それなのに、目的のものにありつけず・・・なんて結果になってしまった。
OFFICE(普通の家)の玄関先で待たされていると、奥からその家のご主人と思われる方が
出てきた。とってもフレンドリーな素朴なおじさん。
どうも、さっき対応してくれたのは息子さんの様子。
出てきた。とってもフレンドリーな素朴なおじさん。
どうも、さっき対応してくれたのは息子さんの様子。
「今、息子が妻を呼んでくるから中に入って待ってて」
と居間兼キッチンになっているような場所に入れてくれた。
しばらくするとこれまたフレンドリーな奥様が出てきた。
「あなた、ヤビーを食べたいんだって?残念ながらレストランはないわね~。」
やっぱり想像通り・・・
事前にきちんと調べもせず、勝手に解釈してきた私が悪い。
事前にきちんと調べもせず、勝手に解釈してきた私が悪い。
「レストランはないけれど、せっかくだから養殖所を見学していったら?
その間に私がヤビーを料理してあげるわ。レストランじゃないから
気の利いたものは出せないけれど・・・とりあえずご両親をこちらに連れてらっしゃい」
その間に私がヤビーを料理してあげるわ。レストランじゃないから
気の利いたものは出せないけれど・・・とりあえずご両親をこちらに連れてらっしゃい」
このオファーに大感激のコヨーテ!!
すぐさま両親を呼びに行った。
すぐさま両親を呼びに行った。
コヨーテ・ファミリーがオフィスに戻ると、ダイニングに座らされて
改めて自己紹介。ご主人はMichael Nenkeさん、奥様はMaryさん
しばらく歓談してると、先ほどの息子さんが生のヤビーをもって現れた。
改めて自己紹介。ご主人はMichael Nenkeさん、奥様はMaryさん
しばらく歓談してると、先ほどの息子さんが生のヤビーをもって現れた。
ご主人が私たちを連れて養殖所を案内してくれた。
(両親へ通訳をしてたために写真を撮れなかったのが残念)
(両親へ通訳をしてたために写真を撮れなかったのが残念)
Nenke家はこれまで3代に渡る羊農家だった。
ご主人はヤビー採りを趣味にしていたのを、これからの時代羊農家だけでは食べていけない、
新しくビジネスを何か展開しないと。。。という奥様のアイデアで1991年から
ヤビーの養殖を始めたという。
今では、周りのヤビー養殖所の網本?としてこの西AUSを取り仕切る
Yabby Farmになったという。
ご主人はヤビー採りを趣味にしていたのを、これからの時代羊農家だけでは食べていけない、
新しくビジネスを何か展開しないと。。。という奥様のアイデアで1991年から
ヤビーの養殖を始めたという。
今では、周りのヤビー養殖所の網本?としてこの西AUSを取り仕切る
Yabby Farmになったという。
このヤビーはヨーロッパ、アジア、アメリカにも輸出されているという。
ヤビーは基本的に生きたまま輸出をしているらしいが、
日本への輸出はいろいろ規制が厳しく輸出ができていないらしい。
今はヤビーを瓶詰めにした加工モノを日本に輸出しようと考えているという。
ヤビーは基本的に生きたまま輸出をしているらしいが、
日本への輸出はいろいろ規制が厳しく輸出ができていないらしい。
今はヤビーを瓶詰めにした加工モノを日本に輸出しようと考えているという。
まだまだ試行錯誤しながらのビジネスだというが、
全て奥様のアイデアによって支えられていると
ニコニコしながら説明するマイケルさんがとても素敵に思えた。
全て奥様のアイデアによって支えられていると
ニコニコしながら説明するマイケルさんがとても素敵に思えた。
奥様は西オーストラリアにて、輸出事業に貢献する女性に与えられる賞をここ数年何度か受賞。
敷地内の体育館のような場所は、パーティー会場として設置し、
ご主人は今まで使っていた農機具などをうまく使ってインテリアに取り入れている。
また、これまで農機具等の倉庫として利用していたところから
古いものがいくつか見つかったことから、簡単なミュージアムも作ろうとしているという。
敷地内の体育館のような場所は、パーティー会場として設置し、
ご主人は今まで使っていた農機具などをうまく使ってインテリアに取り入れている。
また、これまで農機具等の倉庫として利用していたところから
古いものがいくつか見つかったことから、簡単なミュージアムも作ろうとしているという。
たとえばこんなミルク分離?撹拌器
羊のミルクからこの機械を使ってバターなんかを作ったとか・・・
いろいろ案内してくれながら、このFarmやNenke家の歴史、そして家族の話などを伺って
オフィスに戻るとダイニングが綺麗にセットアップされていた。
オフィスに戻るとダイニングが綺麗にセットアップされていた。
まずはご主人が作ったというパンを頂く
いろんな木の実やら穀物を混ぜたパン。とっても美味しかった。
このパンを西オーストラリアのオリーブオイルと、奥様のマリーさん手作りの
スパイスとハーブを混ぜたパウダー?につけて食べる。
このパンを西オーストラリアのオリーブオイルと、奥様のマリーさん手作りの
スパイスとハーブを混ぜたパウダー?につけて食べる。
手前にあるのが、今後日本に輸出しようと思っている瓶詰め。
ヤビーをチリ、レモン、スパイスの3種類のマリネにしたもの。
小さい瓶はこれまた西AUSでとれたアワビを同様にマリネしたもの。
ヤビーをチリ、レモン、スパイスの3種類のマリネにしたもの。
小さい瓶はこれまた西AUSでとれたアワビを同様にマリネしたもの。
いよいよヤビーができた。
家庭料理なんかじゃなくて、レストランとかで出てきそうでしょ?
ヤビーの味付けはオリーブオイルとコリアンダーで臭みを消してレモンをちょっと絞った感じ。
身がプリプリ、意外に食べるところも多いんだよ。
頭部分のミソもおいしい~~♪
ヤビーの味付けはオリーブオイルとコリアンダーで臭みを消してレモンをちょっと絞った感じ。
身がプリプリ、意外に食べるところも多いんだよ。
頭部分のミソもおいしい~~♪
そして添えられているお野菜。
トマトは甘いし、アスパラも生なんだよ!だけどアクなんかほとんど感じなくて甘みがあるの。
トマトは甘いし、アスパラも生なんだよ!だけどアクなんかほとんど感じなくて甘みがあるの。
食後にはカプチーノを出してくれて、しばらくご夫婦と歓談。
この養殖所は今、3人いる息子さんの2人と一緒にやっているという。
この二人の息子さんともお話したけれど、とってもフレンドリーで感じの良い人。
お嬢さんも3人いる様子で、ちょうど1人のお嬢さんが帰ってきて、これまた会話に加わる。
このお嬢さんは今メディカルスクールに通っているという。
この二人の息子さんともお話したけれど、とってもフレンドリーで感じの良い人。
お嬢さんも3人いる様子で、ちょうど1人のお嬢さんが帰ってきて、これまた会話に加わる。
このお嬢さんは今メディカルスクールに通っているという。
アットホームな雰囲気で充実した時間を過ごさせてもらった。
帰りには瓶詰めのヤビーとアワビをお買い上げ。
お料理の値段は私たちが決めて~という言葉で、相場がわからなかったけれど
コヨーテ・ファミリーの感謝の気持ちも含めてお金を置いていった。
お料理の値段は私たちが決めて~という言葉で、相場がわからなかったけれど
コヨーテ・ファミリーの感謝の気持ちも含めてお金を置いていった。
お世話になったご夫婦を紹介!
ご主人のマイケルさんは常に奥様のマリーさんをRespect、そしてご自慢の奥様。
奥様はマイケルさんをサポートしいつも笑顔が絶えない素敵な方。
奥様はマイケルさんをサポートしいつも笑顔が絶えない素敵な方。
いつか日本で彼らの元で育ったヤビーに出会えるかもしれない。
パースからはちょっと遠いけれど、機会があったらまた訪れたいなぁ~。
パースからはちょっと遠いけれど、機会があったらまた訪れたいなぁ~。
この素敵な出会いに両親は大感激!!コヨーテだって大大感激~~!!
300キロ運転してきた甲斐があったよ~~♪
300キロ運転してきた甲斐があったよ~~♪
お腹もいっぱい、気分も最高!
そんな私たちは帰路につく・・・
でも、どうせならまた違った道で帰ろう。
そうだ、両親に海のサンセットを見せてやろう~~とルートを考えたコヨーテ。
なんとかサンセットまでに海沿いの町まで出られるか。
このときすでに3時を回っていた。
そんな私たちは帰路につく・・・
でも、どうせならまた違った道で帰ろう。
そうだ、両親に海のサンセットを見せてやろう~~とルートを考えたコヨーテ。
なんとかサンセットまでに海沿いの町まで出られるか。
このときすでに3時を回っていた。
予定のルートはこんな感じ~~
内陸部を通ってヤビー養殖所へ。(300キロ)
そして内陸部から海に向けてドライブ。
海までも300キロぐらいありそうだ~~
果たしてサンセットまでに間に合うか・・・
そして内陸部から海に向けてドライブ。
海までも300キロぐらいありそうだ~~
果たしてサンセットまでに間に合うか・・・
コヨーテのロングドライブはまだまだ続く・・・
後日、奥様のMarryさんから連絡があった。
私達の訪問後、奥様は地元のラジオ番組にゲストとして招かれたという。
そのとき、どんな話の流れかはわからないけれど、私たちの家族の話をして大いに盛り上がったと。
きっと、ヤビー食べたさに遠路はるばるドライブをしてきた変な日本人家族として紹介でも
していたのだろうか??
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