★Cruise - HAL/Nieuw Amsterdam (2015) Turkey

30. 勝手気ままなグランドバザール

月曜日, 8月 24, 2015Coyote

この日、船はイスタンブール1泊。ということで、今晩は門限なしの夜。
AUSバーニー&マリア、USシャロン、USジョージ、そして先ほど声をかけたUK青年ジェームスと一緒に、とりあえず一緒に船を降り、街に繰り出すことにした。
港のターミナルビルでカードキーを見せるだけで入国審査も特になし。
クルーズって出入国が楽なところが魅力でもあるんだなぁ
港のゲートを出て、トラムのFindikli駅に向かうと、係員らしき方が券売機の前にいてジェトン(トークン)の購入を代行してくれている。どうやらクルーズ船が到着し、乗客がトラムの停留所で右往左往しないよう、臨時でサポートに来てくれているようだ。

しかしこの係員、無愛想で何も喋らない。
無言で手を出し、こちらがお金を渡すとお金をひったくるかのように取り上げ、黙って券売機の操作をしトークンを購入してくれる。

「いくら?」

それさえも聞けない雰囲気を出しており、すでにジェトンを購入した人が

「4TLだよ。トルコリラしか受け付けないみたいよ」

と並んでいる人たちに伝えている。



イメージ画



トラムに乗るとかなりの混みよう。
トルコ人の男性がジーッと人の顔を覗き込むように見つめる?いや睨んでいるようにも見える。
しかも顔が近すぎ〜〜


AUSバーニー 「コヨーテ、グランドバザールだとどこで降りる?」


満員のトラムに乗り込んだため、私たち6人は別々の場所にポジションをとっており、少し離れた位置からバーニーが聞いてきた。


コヨーテ「Beyazit で降りればいいみたい」


その会話を聞いているのか、目の前にある顔の男性が笑顔も見せず頷く。
周囲の男性たちもジーッと私の方を見ている。
目が鋭く無表情の彼らの視線は威圧感しか感じられない。
そしてその威圧感は若干恐怖にも感じる。

満員のトラムの中で数人の男性に囲まれるなんて本来なら喜ぶところだけど、このときばかりは居心地悪し。居ても立っても居られず顔近男に


「Beyazitでいいんだよね?」


試しに聞いてみると、顔近男含めた周囲の男たちが揃って無表情で頷く。
いやーー、本当に居心地が悪い。
そんな状況でトラムはBeyazitに到着。


「みんな〜、ここで降りるよ!」


なぜかみんなの添乗員のような私・・・

満員のトラムで出口に向かうのもキツイ・・・ と思ったら、ナント顔近男含めた周囲の男たちがこぞって出口までの私の通り道を確保してくれた。

ちょっと嬉しくなって笑顔で 「Thank you ♪」と言ってみたが、やっぱり無表情で頷くだけの男たち。ん〜、チャラい男も苦手だが、ここまで無愛想なのもダメだなぁ。
さあ、気分を取り直しグランドバザールへGO!
グランドバザールは多くの観光客や地元の人たちで大賑わい。



USシャロン 「ここは迷路のようだから、みんな絶対にはぐれないように!ちゃんと付いてきてね」


いきなり仕切り出した彼女。


AUSマリア「それぞれ見たいものも違うだろうから、1時間後にこのゲートで待ち合わせはどう?」

USシャロン「このゲートまで戻ってこれなかったらどうするのよ。みんな一緒に行動するの!」

AUSバーニー「みんな! じゃあ、もし逸れたら1時間後にこのゲート。このゲートは7番だから」

USシャロン 「ここは迷路のようなんだから絶対に無理よ。ダメよ一緒に行動しなくちゃ」

UK青年ジェームス 「迷子になったら人に7番ゲート聞けば済む話じゃないか」


そうこう言っている間に、気がつけばUSジョージは消えているし・・・



なんだか個性豊かというか、不思議な6人でグランドバザールへ。
性別、国籍、年齢も違う、知り合ったばかりの6人が一緒にショッピングなんて無理がある。

「はぐれないように付いてきて!」

そう言ったUSシャロンは常に先頭を歩き、自分の興味のあるお店のみ立ち止まる。
しかし、他のメンバーもそれぞれ見たいところがあるわけで・・・


どうするかと思いきや、みんな思い思いに自分の好きなお店で立ち止まり、好き放題!
もちろん立ち止まる際に断りを入れるわけでもなく、勝手に消えていく。

普段は自己中心、自分勝手な私も、ここまでみんながみんな好き勝手しているのを見ると
「これでいいのか〜!? 誰か逸れちゃわないか?」
と気になって仕方ない。 


と言いつつ、私自身も「自分の旅なんだから人にわざわざ合わせて棒に振りたくない」と勝手にお買い物。

するとひょっこり現れたUK青年ジェームスが


「今、USシャロンはあっちの店でお茶見てる、AUS夫婦はあのスカーフ屋、USジョージはまた消えた」


彼はみんなの行方をチェックしている様子。


「みんなの世話焼いてたらキリないよ、せっかく来たんだから自分の好きな店行っておいで!」
「僕、もう大丈夫!気に入ったもの買ったから」


と、アンティークの銃のレプリカのを手にしてる。
何故、イスタンブールで銃を買うのかわからないが、いつの間にか買い物をしていたジェームス。
とにかくみんながみんな、自分勝手に買い物をし続ける。

だけど不思議とみんないつの間にか合流。
いつも気がつくと消えているUSジョージも、ヒョッコリ現れる。
こんな変な仲間、勝手気ままな人たちだけど、意外にも居心地が良いと感じる私。
私たち6人はとりあえずグランドバザールをあとにする。
 
 
モスクを出て空を見上げてみると、ミナレットが・・・
グランドバザールの敷地内に以前は5つものモスクがあったようだが、今は2つあるという。



ミナレットが見えたモスクは ヌルオスマニエ・ジャーミイ
ミナレット2本のバロック様式のモスク。

全容は見えてないけれど、こちらがブルーモスク。
見学は翌日に回し、この日は場所のチェック&お散歩。
 
ブルーモスクの対面にはアヤソフィア。
夕暮れ時、この公園には観光客だけでなく地元の人と思われる人たちが・・・
 
ブラブラ中、見つけたブルーのコーラの缶。
調べてみると、他にもピンクや黄色、紫などいろんな色がある様子。
ただし味は普通の赤い缶と同じだとか・・・
 



街にはこのようにトルコ料理のテイクアウトのお店が・・・


「あ、俺腹減ったから船に戻るね〜」


マイペースUSジョージがこのお店をみたからなのか、そう言い残し1人で船に戻っていった。


その後、UK青年ジェームスもトラムの停留所を見つけて

「僕も船に戻るね〜」

と帰っていった。

きっとジェームスは私たちの余りにも自分勝手&マイペースさについて行けなかったのではないか。


USジョージの「突然消える癖」を心配して、ずっと72歳のジョージの監視をしていたジェームス21歳。
その姿は、まるでお爺ちゃんを心配する孫のよう。



「ジェームス、きっともう私たちと関わること避けるね!」
残ったAUS夫婦、USシャロンと私たち4人は誰もがそう思った・・・
ジェームス、無理やり誘ってゴメンよ!
 

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