★Cruise - HAL/Nieuw Amsterdam (2015) Greece

24. 古代オリンピア遺跡

土曜日, 8月 22, 2015Coyote





オリンピアは名前の通り、オリンピック発祥の地。
古代オリンピックは、紀元前776年から393年の1200年間、
中断することなく4年に一度開催された競技会。
この土地の神ゼウスが男神だったため、当時は成人男性のみの参加。
不正を防ぐためとの理由で、全裸で競技が行われたとか。

女性は会場への立ち入りすら許されず、見つかると裏の崖から突き落とされるという
罰則があったにも関わらず、応援をしたいと、男装して会場に入る母親や
嫁たちが後を絶たなかったという。

現在もオリンピックの聖火は、ここのヘラ神殿で採火されオリンピック競技場の聖火台に灯される。






緑に囲まれ、所々にオリーブの木があるオリンピア遺跡。
この日の観光客の8割程度がHALの乗客だったように思う。
その他に、地元の家族連れや個人の旅行者・・・
写真の通り、かなりの観光客が入り口ゲートにいたものの、
広大な遺跡エリアにそれぞれのグループが散らばっていたせいか、
遺跡に入るとそれほど多くの観光客が訪れているという感じには思えなかった。


HALのツアーでは、各自にヘッドセットが渡される。
こちらはすでに合わせてある周波数で、自分たちの担当ガイドの声がマイクを通して聞こえる。

これはかなり便利。
バス1台分のツアー客、それぞれが思い思いで見学していたり、
ガイドの説明を聞きたくてガイドのそばに近寄っても、声が聞こえないなんてこともあるけれど
このヘッドセットがあれば、多少離れていてもガイドの説明を聞き逃すことはない。


lhttp://kneadtowrite.blogspot.jp/2012/11/ancient-greece-modern-school-syllabi.html


こちらが当時のオリンピアのイメージ画。



① ギュムナシオンの東柱廊

遺跡の入り口からしばらく森の中のようなところを歩くと左側にギュムナシオンの東柱廊の遺跡。
四方を柱廊に囲まれた中庭があるギュムナシオンは「身体を鍛える」という意味があるそうで、
当時はこちらでエクササイズや試合の最終トレーニングなどが行われていたらしい。
また柱廊はスタジアムの長さとほぼ同じ距離を持ち、晴雨兼用のトレーニング場として
活用されていたという。


② パレストラの柱廊跡

こちらはパレストラ(闘技場)
当時、こちらも四方を柱廊に囲まれており、レスリングやボクシングなどの
格闘技のトレーニングが行われていた。


lhttp://www.mlahanas.de/Greeks/LX/Palaestra.html


またこちらには練習場のほかに、更衣室や浴室、塗油室、闘技で使用する粉やオイルの保存庫
競技の道具庫などがあったという。

また当時選手たちは、ただ強ければいいのでなく、心身ともに健全であることが条件だったそうで
ここでは体のトレーニングだけでなく、レクチャーを受けたり、
ソーシャルスキルを磨くことも必要とされていたといい、この施設はトレーニングだけでなく
カルチャー&ソーシャルセンターとしても活用されていたようだ。



③ ゼウス神殿跡

遺跡の中心部はゼウス神殿跡。
アテネにあるパルテノン神殿に匹敵する大きさだったといわれている大きな神殿。

この神殿の奥にはゼウスの像が収められていたという。


オリンピアのゼウス像のイメージ画

全幅は神殿の通路の幅とほぼ同じだった。座像でありながら、全長は約12メートル(約40フィート)あったという。

④ レオニダイオン

こちらは、オリンピア遺跡の中で最大の建物で、当時宿泊施設だったといわれている。

⑤ 浴場跡


選手たちはここで試合の後、トレーニングのあとに使用していたという。
浴槽はお湯と水風呂があったらしい。また当時の選手たちはオイルを塗り、
器具を使ってオイルと共に汚れを落としていた。
そしてまた香油を塗って精神を落ち着かせるためにもマッサージを施すことで、
心身ともにクレンジをしていたようだ。



⑥ スタジアムへのアーケードの一部




そしてこちらがスタジアム
トラックの幅は30メートル、そして長さが192メートル=1スタディオン

古代ギリシャおよびローマで使用されていたスタディオンという単位は192メートル。


スタディオンはバビロニア起源の単位である。その距離は、砂漠において太陽の上端が地平線に現れてから、下端が地平線を離れるまでの間に人間が太陽に向かって歩く距離と定義されている。その人の歩行能力に依存した一種の身体尺であるが、おおむね180メートル前後となる。
言い変えれば、スタディオンは太陽がその視直径分だけ移動する間に人間が歩行する距離である。太陽の視直径(見た目の角度)は約0.5度(正確には32分)であり、その角度を移動する時間は約2分である。太陽は1日で1周(=360度)するので、1日に人が歩ける距離は360/0.5=720スタディオン、1時間の歩行距離は約30スタディオンということになる。(Wikipedia)




この白い石が競技のスタートライン。

スタジアムの観客席は丘の斜面を利用。


⑦ ニンパイオン
給水施設で常に冷たい水が使えるようにと、循環水路が備わっていたという。


⑧ フィリペイオン
奉納モニュメント
外側に18本のイオニア式円柱、内側に9本のコリント式円柱を持ち、その直径は15.25m


写真の女性が私たちツアーバスのガイド。
それぞれの遺跡で、写真のように当時を再現した写真や絵を見せて説明してくれる。
とても分かりやすい説明で、この日のガイドは大当たり!


この後、ツアーはオリンピアの町にちょっと寄り道。

このガイドさんがつけているペンダントに興味を持ったツアーの女性客は、こぞって町の宝飾店へ。
男性陣は、そんな奥様達を店の外のカフェで待っていたり・・・

私とペギーはもついつい記念と称して、ペンダントとピアスをお買い上げ。



あっという間にツアーが終了して、港のゲート前でバスを降りた後は
出港までの時間、カタコロンの町を散策。

港前の一本道はクルーズ客を狙った土産物屋ばかり。
先ほど購入したペンダントやピアスと同じデザインもたくさん。
そして値段も激安・・・

でも手に取るとかなり安っぽいものだった。




最後に、こちらが港で撮影したニューアムステルダム。
このように雲もほとんどない晴天で、日影がほとんどない遺跡観光ですっかり真っ黒になったコヨーテでした。




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