期待に胸を膨らませつつも、恐る恐る部屋の扉を開けてみる。
事前にウェブサイトなどで写真を見ていたけれど、部屋の広さは実際に入ってみないとわからない。
部屋を開けるとこの写真のようにウェブサイトに載っているのと同じ光景が目に飛び込んで来た。
窓際に置かれているダブルベッド。
窓からの景色は水面がメインになってしまうけれど、それでも遠くの景色はちゃんと眺められる。
テーブルにはこのクルーズを予約した会社からワインのギフトが・・・
すぐに担当のキャビン・スチュワートのハイリルが挨拶にやってきた。
とても真面目そうな20代半ばぐらいのインドネシア人男性。
お部屋の説明をしてくれ、何かあれば電話を・・・と名刺を渡してくれた。
名刺にはアシスタントの名前も書かれていて、ハイリルが対応できない際には
アシスタントが責任持って対応するとのこと。
そんな説明を受けている間に預けていたスーツケースが運ばれてきた。
客室へ行こうとエレベータへ・・・
エレベーターの中のマットはこの写真のように曜日が書かれている。
コレだったら旅行中、曜日を忘れることもなさそうだ!
私達のお部屋は4階。
エレベータに乗ると、他のゲストさんたちは皆さん陽気。
すでに皆がお友達かのようにお喋り。
この船はアメリカ人の参加者が多いけれど、アメリカ人ってどこでも誰とでもすぐに喋り始めるなぁといつも感じる。
「何階?」
「私7階。よろしくね~」
「アラ、アナタお金持ちなのね~~」
「ちょっと~!私、船底の4階、よろしく~~!!」
「私は少しお金持ちの5階」
「あら~、4階も5階も値段は変わらないのよ。ぎゃはは~」
「船底は揺れが少ないからいいいのよ~」
「そうそう、お金はあるんだけど揺れがいやだからね!」
「船底は景色がいいわよ~。どこに行っても水面が見れるから(笑)」
「何言ってるのよ。私の部屋なんか窓がないわよ!」
乗船したものの、クルーズ自体初めてだし、船のどこに何があるかもわからない私。
今回クルーズに参加するにあたっていろいろリサーチ。
ネットであらゆるクルーズに関する記事を読んだり、クルーズに関するブログを読ませてもらったり、
クルーズの掲示板をうろついたり・・・
シュミレーションは出来ていたものの、やはり百聞は一見にしかず・・・
実際にはその場ではオロオロ。
とりあえず乗船した人たちの流れに紛れて12階までエレベータで・・・
中型の船だと聞いていたが、初めての私には十分すぎる大きさ。
12階に着くとプールとジャグジーが、その奥にはLidoと呼ばれるカジュアルダイニングが。
ゲスト達は各自のお部屋の準備が整うまで、プールサイドやリドでランチを・・・
10月4日、初めてのクルーズに興奮してなのか、朝早くに目が覚めてしまった。
ホテルの窓から港のほうを眺めると船らしきものが遠くに見えるが、
まさかそれが自分達が乗る船だったとはそのときは知る由もなかった・・・
この日の出港は17時、チェックインは昼過ぎから始まると言うからまだまだ時間はある。
朝起きてから荷物を整理しホテル周辺を少し散歩。
ホテルをチェックアウトするときにフロントでクルーズ船が出発する埠頭の名前を聞いてみた。
「アレクサンドラ埠頭だよ!」
そう言いながら地図に印をつけてくれたフロントのおじさん。
「タクシーを呼ぶ際にドアマンにクルーズだと伝えればドライバーにちゃんと伝えてくれるはず」
と言い、地図上にタクシーで通るべき道を記してくれた。
クルーズに参加しようと情報を収集し、私と母が参加するクルーズが決定。
英語がわからない母のためにも本来は添乗員付きのツアーに参加するほうが断然楽ではあったが、
スケジュールの都合上ツアーでの参加は断念。
せっかくだから備忘録としてどんなプロセスで準備をし、クルーズにまで至ったかを書いてみる。
【コース】
母から「秋のニューヨークに行ってみたい」と言われたのが2008年の秋の旅行のきっかけ。
映画「Autumn In New York」を見てからずっと秋のNYに行ってみたかったのだという。
「どうせNYまで行くなら、ニューイングランドの紅葉も見に行こう」と私が提案。
訪問先を調べるうちに「カナダ・ニューイングランドクルーズ」というものを見つけ「これだ!」ということに・・・
実はクルーズに参加したいのが先ではなく、調べるうちにクルーズに参加するアイデアがひらめき、
そこから旅行の計画を立て直した。
クルーズに行こうと思いついていろいろリサーチをしていても、船旅なんて私にとっては未知の世界。
想像力豊かな私でも妄想ばかりが膨らんで、実際のイメージが沸かないことも多かった。
初めての船旅、母も同行するなら日本語の添乗員がついたツアーに参加したほうが楽だと思ったり、
全部自分でやってみようと思ったり・・・いろいろ悩んだものの、
結局アメリカ旅行の最中にクルーズを組み込むことにしたために、
思い切って自分で予約から何からやってみることにした。
クルーズに参加する場合、申し込み方法は次の通り。