船が出港するのは午後5時。客室にも案内され、お部屋で荷物の整理をしていると
アナウンスが入った。
アナウンスはキャビンの外にスピーカーがあるためによく聞き取れない。
そんな時は部屋のドアを開けるかテレビを付けて船内放送を聞く。
「お部屋のクローゼットに入っているライフジャケットを身につけて
カードキーに記載されている番号の避難ボートの下に集合してください」
避難訓練のアナウンスだ。
クルーズでは船に乗船したら避難訓練をすることが国際海事法で義務付けられている。
飛行機に乗ると必ず緊急時の説明がされるのと同じ。
HALは日本の乗客も少ないため日本語のアナウンスもなく、
日本人のコーディネーターも乗っておらず、全て英語(涙)とりあえずライフジャケットを手に持って
外に出てみると、皆さんライフジャケットを身につけ、そして手にはカメラを持って(笑)
ワイワイとデッキのある階に移動。
見よう見まねで皆に付いていく。
クルー達が途中で誘導してくれ無事に避難用ボートの下に・・・
みんな避難訓練だというのに楽しそう!
クルーズに慣れたおじいさんとかが、きちんとライフジャケットを付けていない人の
世話を焼いたりしているのも笑える・・・
各お部屋番号が呼ばれ、人員点呼。
返事がない人は船内アナウンスでお部屋番号が何回も呼ばれる。
この避難訓練は強制参加。
写真のお兄さんが改めてライフジャケットの正しいつけ方や避難時の説明をしてくれる。
「いやー、年配者が多いわね~」
隣にいた40代後半ぐらいの女性が小声で話しかけてきた。
「そうね~、イザという時は貴女や私みたいな人たちが皆のお世話しないといけなくなるわね」
「きゃー!そうだわ・・・女子供が先にボートに乗れなんてタイタニックで言ってたけど、
どうみてもこの船じゃ年寄りが先ね。
きっと避難ボートに乗れるのも私たちは一番最後じゃない?」
そう不謹慎にもケラケラ笑いながら話をしていたら・・・
「あなた達・・・ さっきから聞こえてるわよ。」
突然、目の前にいた高齢のおばあさんに睨み付けられてしまった(汗)
避難訓練の後、隣の女性に
「も~う、アナタのおかげで怒られちゃったじゃない!」
と冗談ぽく言いながら互いに自己紹介。
彼女は1人でクルーズに参加しているという。
そばにいた同じく1人参加の女性も加わり、3人でしばらくお喋り。
早速お友達ができた気分。
避難訓練を終えると船が港を出港。
いよいよ本当のクルーズの始まりだ!!
<教訓>
避難訓練はしっかり話を聞いて、真面目に参加しましょう!!
0 コメント