★Cruise - HAL/Maasdam (2008) Canada - Nova Scotia

80. 大西洋海洋博物館 ~ハリファックス~

木曜日, 10月 09, 2008Coyote


まず向かった先は、港から歩いて15分ほどのところにある「大西洋海洋博物館」
海洋史に関する展示物があるMaritime Museum。海が大好きな私は
結構この手の博物館が好きで、以前西オーストラリアに行ったときにも
独りでかなりの時間をフリーマントルのMaritime Museumで過ごしたことがある。


ここの博物館は観光客が多く訪れる。

というのも、ここにはアノ有名なタイタニック関連の展示物が多くあるからである。


ハリファックスはかつて北米の重要な港湾都市だったという。
1912年4月14日、タイタニックがあの事故を起こした時、現場から近いこともあって、
事故の報告がまずこの町に連絡が入り町の船や船員たちがこの港から救助に向かった。
そして次々に運ばれるタイタニックの乗客たち。それは救助された人たちでなく、遺体・・・
この町に運ばれた遺体は202体。

そんな歴史から、ここの博物館にはタイタニック関連の特別展示場がある。
(街中にはこのタイタニックの事故で亡くなられた方たちのお墓もある)




Maritime Museum of the Atlantic


博物館内ではタイタニックの遺留品や、当時のデッキを再現したものや写真が展示されている。
タイタニックの船内の様子は映画「タイタニック」でかなり忠実に再現されていると
以前聞いたことがあったが、ここに展示されている写真や引き上げられた船内の装飾品、
及び個人の所有物などからも、映画の通りの豪華な船旅の様子がうかがい知れる。

100年も前なのに今よりも豪華な内装は、当時の船旅が上流階級の人にだけ与えられた
贅沢なものだったことがよくわかる。
以前、横浜港に係留されている氷川丸を見学した際にも感じたが、
当時の一等船室や一等の人たちが利用できる設備は今以上に豪華絢爛だった印象を受けた。


その一方で展示物からは悲劇の事故の様子が伺える。
私たち自身クルーズ中ということもあり、そのときの状況をつい想像してしまう。
もし私達の船が・・・そんなことまで想像してしまう。




ちょうど船に乗った日の夜、客室に戻ってテレビをつけると映画「タイタニック」が
二夜に分けて放送されていた。
しかもその翌日には「ポセイドン・アドベンチャー」が放送されていた。
この放送は一般の衛星放送で船会社の放送ではないため仕方がないとはいえ、
クルーズ中に見るにはちょっとキツイ映画。
あまりにも臨場感溢れすぎてしまう・・・




このハリファックスという町は、タイタニックの悲劇を共有してしまった町だけど、
その5年後の1917年に、この町が直接被害を受ける大きなことがあった。
ハリファックス湾に入ってくる船が、互いに進路を譲らず衝突。
その一方の船が、砲弾やトリニトロトルエンを積んでいた。


港には船の衝突を見る野次馬でいっぱいだったという。
そのときに大爆発が起こったのだ。
この爆発の衝撃はすさまじいものだったようで、海岸沿いの建物が吹き飛ばされ
港に集まった人や港で働く人たちも巻き添えに。。。
即死者2300人以上、負傷者が9000人以上という大惨事。
この模様が博物館の中のシアターで上映されていた。



博物館を出たときは、なんとも言えない複雑な気持ちになった。
楽しんでいるクルーズだけど、いつどんな形で事故が起きるかわからない。
船、そして海上という状況で、何かあって無事である可能性は??
昔から海が好きでそれなりに海の怖さも知っている。
だけどそれ以上に海の素晴らしさも知っている。
事故なんか船じゃなくても、飛行機だって車だって、どこでも起こりえるんだから・・・
と自分に言い聞かせる一方で、安全に楽しくクルーズできていることを
ありがたく感じなければいけないと改めて思った。







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