モントリオールの旧市街 Old Montreal の旧港 Old Port に面した場所にある
Notre-Dame-de-Bon-Secours Chapel (ノートルダム・ド・ボンスクール教会)。
1771年に建てられたこの教会はモントリオール最古の教会。
1665年にフランスから渡って来た最初の宣教師マルグリット・ブルジョワ
(St.Marguerite Bourgeoys)は、入植地であるモントリオールに教会を作ろうと入植者を集めた。
1773年にフランスから木製のマリア像を持ち帰り、1678年に教会が完成するが、
その教会は1754年に焼失していまったという。しかしマリア像だけは何とか無事だった。
彼女は教会を作るだけでなく、日頃から入植者たちを献身的に支えたといわれている。
そんな彼女の功績をたたえるべく現在この教会の中には創設者である
彼女の資料館が併設されている。
ノートルダム・ド・ボンスクール教会はSailors' Churchと言われている。
19世紀になると、この教会は港に到着した航海士たちの巡礼の場所となっていった。
航海に出る前に安全を祈願し、航海から戻れば感謝の気持ちを伝え・・・
1849年、モントリオールの司教だった Mgr. Ignace Bourget は 教会に聖母マリアの像を贈った。
それがこの教会の頂上に置かれているこの像。手を広げてセント・ローレンス川を見守っている。
教会の内部は、先のノートルダム聖堂のような華やかさはないものの美しいマリア様の画が・・・
祭壇にはちょうどハープシコード(チェンバロ)の練習をしているお兄さんが・・・
教会堂に響くこの音色、バロック時代にトリップした気分。
こちらは天井に描かれた画。
やはり宗教と芸術って密接な関係だと改めて感じる。
そして天井からは船の模型が吊るされている。
この船の模型は船乗りが航海の安全を祈願して奉納した船の模型だという。
こちらのステンドグラスはオーソドックスな感じ。
差し込む光が船の模型を優しく包み込んでいた。
(といっても、写真は逆光のために船の模型は影になってるけどw)
長い間、セント・フローレンス川を見守ってきたこの教会。
私たちもここを訪れた理由は、翌日からの航海の安全祈願。
無事に帰ってこれたのもここの御利益だったのかな?
Notre-Dame-de-Bonsecours Chapel
400 St. Paul Street East
Montreal, QC H2Y 1H4 Canada
+1 514 282 8670
info@marquerite-bourgeoys.com
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