★Cruise - HAL/Maasdam (2008) エンターテイメント/芸術

92. 夜のエンターテイメント

土曜日, 10月 11, 2008Coyote



クルーズでは毎晩シアターでショーを楽しむことができる。
ダンスや音楽、コメディーショーやマジックショーなど様々なエンターテイメントが企画されている。
食事が2部制になっているために、その時間に合わせてショーも2回公演。
食事が終わるとダイニングからそのままシアターへ・・・というのが私の定番コースになってしまった。



ショーには船所属のダンサーやミュージシャンのショーと、ショーのために
船に乗り込んできたアーティストのショーがある。

コメディ・ショーなどは英語がわからないとちょっとツライものがあったり、
アメリカ人のコメディアンだとヨーロッパ系の人たちからは「笑のツボが違う」なんて声も上がったり、
逆にイギリス人のギャグがアメリカ人にはわからなかったりと・・・
そして2回ずつ同じものを公演すると言っても、遅い部のほうが若干「大人の話題」が盛り込まれていることも・・・(笑)


ホーランドアメリカの船で一番の人気のショーはクルーのショーだと聞いていた。
ビバレッジ担当はフィリピン人クルー、客室やレストラン担当はインドネシア人クルー。
それぞれのショーが行われるが、仕事の関係上クルーショーは1回のみの公演。
残念ながらフィリピン人のクルーショーを見ることができなかったが、
インドネシア人クルーのショーは他のゲストたちからも「絶対に見逃してはダメ」と言われシアターに向かった。


人気のショー、それも1回だけの公演とあって、シアターは早くから場所取りがされほぼ満員状態。
司会のクルーズ・ディレクターからは
「彼等はアーティストでもなければミュージシャンでもない素人ですのでご了承を!」
なんて言葉がかかる。


ショーが始まる前、席に着くと隣に座っているおばさんが
「ウチのキャビン・スチュワートは今日ピアノを弾くのよ!」と教えてくれた。
すると尽かさず後ろのおじさんが「ウチのダイニング・スチュワートはケチャックを踊るんだって!」と皆自分の馴染みのスチュワートの応援に駆けつけていた。


MCがインドネシアについて話をする。
多くの民族、宗教、島から成り立つインドネシア。それぞれの地域で文化も違うという。
まずはジャワ島出身者のクルーのJaipong Dance。




そしてスマトラ島出身のクルー達のThousand Hand of Dance。
歌にあわせて同じ動きをするのだが、必ず間違える人がいて観客の笑いを誘う。




そしてバリ島出身者のケチャックダンス。
ラーマヤナ物語を題材に、誘拐されたラーマヤナの妻を白い猿と、猿の軍団が救い出すというストーリー。



衣装だけでなくそれぞれのダンスも素晴らしい。ゲスト達は馴染みのクルーを見つけ笑いながらもショーに釘付け。




最後はジャワの竹楽器、アンクロンで大合奏。
飛び込みでゲストも数人加わりエンディング。


最後は会場中総立ちで拍手喝采!
ホランドアメリカはリピート率が高いという。
クルーが親しみやすく年配者が多いゲストにはこのクルーたちの笑顔をまた見たくなって
船に戻ってくると豪語する人たちも多い。
このクルーショーで踊りを間違えたクルーや、目立ったクルーは翌日大人気。
あちこちで「昨日のショーは良かったよ!」なんて声をかけられ恥ずかしそうな顔をしている姿を目にした。


クルー達は毎日休憩を挟みながらも実働時間は10時間以上、
しかも休日なしで10ヶ月間船に乗りっぱなしというかなり過酷な仕事。
それでも自国で働くよりも高給が稼げると皆頑張って仕事をしている。
比較的みな学歴もあり、かつてはインドネシアで高級ホテルに勤務していたという人たちも多い。
そんな彼等は常に人懐っこい笑顔でゲストを向かえ、親しみを込めてサービスを提供してくれる。

「ツライ仕事だからこそ楽しくやらないとやってられないよ!」
そう話してくれたクルーの言葉、私も見習わないと・・・






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