クルーズ3日目、この日は1日中海の上。そしてこの日のドレスコードは待ちに待った!?フォーマル。3回あるフォーマルデーの第1回目。フォーマルデーは、航海日に設定されることが多いという。事前にいろんな人のブログとか拝見してリサーチをし、フォーマルデーのお写真なんかみても、ちょっとお洒落なワンピースに男性はスーツ姿というのが殆ど。その程度でいいのかな?と思いながら更にリサーチを進めると、船によってフォーマル度が違うとか??私が乗る船を調べてみると、ドレス率・タキシード率が高い様子・・・
とりあえずドレスを3つ用意してクルーズに参加した私。
それでも皆さんがどんな格好するか気がかり。どの程度までお洒落をするのか、カジュアルすぎても恥ずかしいし、かといってドレスアップしすぎるのも恥ずかしい・・・なにせ、こういうパーティーなんかに慣れてないからね。
私達のお食事は19:30から。その前にEarly Seatingの方のお食事が17:15から始まる。ということで、17:00ぐらいまでShopやCasino辺りをウロツキながらリサーチをする私と母。
続々と集まるフォーマル集団(笑)
昼間はポロシャツにチノパンだったオジサマ、トレーナーやセーターにパンツルックのオバサマたちがみなさん、タキシードやロングドレスに身を包み・・・船内でのカメラマンがあちこちでゲストのポートレートを撮影。私も撮影中のご夫婦を横からパチリ(笑)
すぐさまお部屋に戻り、ディナーの準備に取り掛かる私と母。髪の毛をセットし、お化粧もバッチリ?決めて、アクセサリーもあれこれ悩み・・・でもこんな時間も結構楽しかったりする。
ドレスアップって面倒って人も多いけれど、私は結構好き!なんか気が引き締まり、ちょっと背伸びしてみちゃう自分がいる。背筋を伸ばして颯爽と歩き、ドレスを着こなしている自分をイメージ(笑)と、妄想は広がるばかり。
夕食時間に合わせてお部屋を出ると、あちこちのお部屋からドレスアップした紳士淑女が・・・エレベータで会う方々も、普段は
「Hello」
「Hi」
と声を掛け合うのに、この日はなぜか互いに
「Good afternoon, lady/ladies!」
「Good afternoon, gentleman/gentlemen!」
と・・・
私がエレベータで一緒になったのは40代後半の男性カップル。(結構ゲイのカップル多いのです!)お二人ともタキシードに身を包み、おそろいのポケットチーフを胸に・・・とてもダンディで素敵!!
私も母との記念にとポートレートの撮影をお願い。
この日の母のドレスは、江戸褄をドレスに仕立て直したもの。多くのゲストの方が母のドレスを褒め、その都度「着物を仕立て直したものだ」と説明すると周囲の人たちまで関心を寄せて母の元に寄って来る。
私は周囲に比べて若く見られるせいで、声をかけられる率も高い(笑)
ヨボヨボのおじいちゃまが
「今日のMaasdamでお嬢さんが一番美しい」
と私の手をさすりならが(笑)声をかけ、おばあちゃまが横でニコニコ。私は奥様のほうを見ながら
「いえいえ、Maasdamで一番美しいのはアナタの奥様ですよ」
なんて普段では言えないような言葉もなぜかスムーズに出てきてしまう。
またダンディなオジサマが
「とても素敵ですね、一言そうお伝えしたくて・・・」
と寄って来たかと思ったら、オジサマは母に声を掛けていたり。
欧米人はこういうコミュニケーションが得意だよね。お世辞だってわかっても、口に出して言われるとやっぱり気分がいい。私も見習って、男性・女性問わず、洋服・髪形・アクセサリーなど目に付いたものを褒めてみた。またそこからまた新しい交流が生まれる・・・
なんだか華やかな気分になれるひとときだった。
追記:
ゲストの中にはパートナーが車椅子の方もいたり、身体に障害を持たれている方も結構いたんです。でも皆さん、しっかりお洒落をしているんですよね。車椅子のご主人がきっちりタキシードを着て、車椅子を押す奥様が素敵なドレスを着てらっしゃったり、半身不随の奥様がロングドレスに、綺麗に髪を結い上げ、しっかりメイクをされ、そんな奥様をエスコートされるタキシード姿のご主人。
日本だったら車椅子で人前に出る・出すことに抵抗を感じる方もいらっしゃったり、車椅子の方がいることに抵抗を感じる人もいたりします。でもクルーズでは、クルーもゲストもそんな方たちを温かく迎え入れられ、車椅子や身体が不自由な方も普通の人と同じように楽しむんです。当たり前のようだけど、その当たり前が出来ない光景を残念ながら日本では見かけます。日本では障害を持つ人を特別視してしまう傾向があるのでしょうか。ここでは、そんな人も特別ではなく健常者と同じです。互いに自分に足りない部分をケアして補い合い一緒に楽しむ・・・
こんな光景を目にしいろんなことが学べた気がします。
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