フランス語で私達の貴婦人という意味の Notre-Dame（ノートルダム）は聖母マリアを差し、
ノートルダムを冠した教会堂は世界各地のフランス語圏の都市に建てられてきた。
その中のひとつがモントリオールの旧市街にある。
こちらの聖堂はカナダ・ケベック出身の歌姫・Celine Dion（セリーヌ・ディオン）が
結婚式を挙げたところとしても知られている。



モントリオールのこの教会堂は北米最大のカトリック教会堂。
カナダにはケベックシティにノートルダム大聖堂があるが、モントリオールのもののほうが
大きくまた豪華だそうだ。
ただ大聖堂・聖堂の名称は教会堂の大きさに順ずるものではなく、
本来は教会としての種別で分けられたものだという。

大聖堂として訳される「Cathedral」、カトリック教会では司教が長を務める教会堂のことで、教会堂の中央に司教が座るための椅子＝司教座（ラテン語で cathedra）がある教会のことを言う。

一方、このモントリオールのノートルダム聖堂（ Notre-Dame Basilica ）のように「聖堂」と訳されたものは、バシリカと呼ばれる特権を付与された教会堂で、一般教会堂よりも上位の教会堂を指しているらしい。

外観は特段目立つようなものでもないが・・・





あまりの美しさに思わずため息・・・

ちょっとフラッシュを使って撮影してみたものがこちら・・・
（こちらはフラッシュでの撮影もＯＫでした）




そして周りにはとても綺麗なステンドグラス。






祭壇もまた立派！
教会堂にこの青と金色の明かり、誰もが教会堂の扉を開けた瞬間に息を呑む。

１８２４年、この教会堂の設計を任されたのはなんとプロテスタントのアイルランド系のアメリカ人。
カトリックの教会堂の建築にプロテスタント信者、そしてカナダの教会にアメリカ人設計者。
ちょっと首を傾げたくもなるがJames O'Donnellというこの設計者は当時
  Gothic Revival architectural movement（ゴシック建築の復興活動）一人だったことで
白羽の矢をたてられたということらしい。


この建築家James O'Donnellは後に聖堂の地下聖堂に葬られた唯一の人物だという。
宗派を超えて建造に関わり、そして宗派を超えて埋葬される・・・
彼にとってもこの教会堂の設計はそれだけの価値があり、
また教会側も彼を埋葬するに値する人だったわけなのだろう。


実はこの教会、ちょっとした思い出がある。
中学生の頃、急にジグソーパズルをしたくなったことがあった。
それまでは、子供のころにいくつかやったことぐらいしか経験がないにも関わらず、
無謀にも「超難しそう」なパズルに挑戦してみたく、５０００ピースほどのパズルを購入した。
そのときに買ったパズルがこの教会のものだった。


購入した当時はこの教会がどこの教会かなどは全く知らず、
ただこの教会の美しさに惹かれて衝動買い。
親にも「絶対に無理だ」と言われ意地になってパズルに挑戦。
１週間ほどで仕上げた覚えがある。
このパズルは記念にきちんと額に入れ今でも実家に置いてあるのだが
（実際には放置してあるんだけど）、この教会を訪れるまで
一体どこの教会かなど調べることもせず、この教会の扉を開けた瞬間、
母と口を揃えて「あ！パズルの教会」そう叫んだのである。


未だに母は、この教会のことは「パズルの教会」と呼んでおり、
正式名称は覚えられていないようだ。



Basilica Notre-Dame de Montreal
110 Notre-Dame Street West
Montreal, QC H2Y 1T1 Canada
+1 514 842 2925
info@basiliquenddm.org
Open HoursM-F 8a-4:30p, Sa 8a-4:15p, Su 12:30p-4:15p
www.basiliquenddm.org/







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