ケベックシティは中世のヨーロッパの雰囲気を色濃く残す旧市街地と、
近代的な建物が立ち並ぶ新市街地に分かれ、さらに旧市街地は、
セント・ローレンス川の川沿いのローワータウン、丘の上の城塞に囲まれたエリアの
アッパータウンに分けられている。
この街をCaleches(カレーシュ)と呼ばれる馬車が観光客を乗せて走る姿は
街の雰囲気に溶け込み、一瞬タイムスリップしたかのようにさえ思える。
城塞に囲まれた旧市街、城塞の出入り口となる門があちこちにある。
こちらはPrte St Jean(サン・ジャン門)。
城塞の外に広がるPlace d' I'Esplanade(エスプラネード広場)。
フランス領だったケベックが英仏戦争、そしてアブラハムの戦いでフランス軍が大敗し、
イギリス領になったこの土地。領土は占領されても、人口の9割を占めていた
フランス系の住民は誇り・文化・習慣を守り通してきたのだろう。
城塞のすぐ外に堂々と聳え建つのがケベック州議事堂。
1886年に建造されたフレンチ・ルネッサンス様式の建物。
(時間の関係で新市街の観光はパス)
旧市街に戻り、立ち寄ったのはFairmont Le Chateau Frontonac(フェアモント・ル・シャトー・フロントナック)。
カナダ太平洋鉄道がこのようなシャトースタイルの豪華ホテルを建設し
富裕層に鉄道利用を促し、贅沢な旅行を奨励したといわれている。
カナダ太平洋鉄道はこのホテルを皮切りにオタワ・トロント・バンフ・レイクルイーズ・バンクーバー・・・・
とホテルを建設していった。
船の上からもひときわ目立っていたこのホテル。
お城のような素敵なホテルに向かうと宿泊客よりもホテルを一目見ようと思う
私達のような観光客が多く、その多くがこれまた私達と同じように
「ちょっとトイレを拝借~」と考えていた。
しかし!ホテル内のトイレは宿泊者専用。
ルームキーがないと入れないようになっていた・・・(涙)
旧市街の中心部にもなっているPlace d'Aemrs(ダルム広場)周辺には
このように外でお茶や食事を楽しむ人たちで賑わっていた。
Rue du Tresor(トレゾール通り)は別名「画家の小路」とも言われている。
1960年代に美術学校の学生達が自分達の画を展示したことに始まり、
今ではたくさんの画家・アーティスト達が集まり作品を売っている。
アッパータウンには星型の要塞がある。イギリス統治下にカナダで建設された最大の要塞。
現在も実際の軍事基地と使用され、内部の見学はツアーに参加する必要があるということで、
こちらも時間の関係でパス。
時間がないというよりも、初めてのクルーズ、初めての寄港地ということで、船に乗り遅れたら・・・
という心配から、余裕を持って散策をしていた。
実際はもう少しゆっくりできたかもしれないけれど、街の広さがどれくらいかわからない私たちは、
とりあえず港に近いローワータウンへと向かう。
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