クルーズでの楽しみのひとつは食事。
旅行に行くと毎日どこで食事をしようか考えるのは楽しみでもあるが、時々面倒になることもある。
特に今回のように母親を連れての旅行の場合
「せっかくの旅行だしガッカリさせたくない」
と事前にある程度旅先のレストラン情報をリサーチしておくが、
そのときの気分で食べたいものだって変わるし、時には予約だって必要になる。
しかもお金だってかかるし・・・その点、クルーズでは船内のレストランに行けばいいし、
料金だってクルーズ代金に含まれている。
クルーズ船には船内にいくつかレストランがあり、自分の好きなところで食事をすることが可能。
- メイン・ダイニング
- カジュアル・レストラン
- スペシャリティー・ダイニング
- ルームサービス
多くのクルーズにはドレスコードが存在する。
中にはスタークルーズやノルウェージャンのようなフリースタイルのクルーズでは
ドレスコードなどは決められておらず、思い思いの服装でクルーズを楽しめるようなものもあるが、
多くのクルーズではカジュアル・インフォーマル・フォーマルのドレスコードがある。
日頃できないようなお洒落をしたり、パーティー気分を楽しめるのも
クルーズの楽しみのひとつかもしれない。
ドレスコードは毎朝配られる船内新聞に表記されている。
日中は好きな格好で構わないが、夕方以降に共有スペースでは基本的に
ドレスコードに従わなければならない。
このドレスコードの基準は船のグレードによって若干差があり、
グレードが高い船ほど厳格に守られている様子。
特にメインダイニングでのディナーの際には、ドレスコードに合わない場合は
入場を断られることもあるらしい。
もし断れらた場合でも、ディナーは別のカジュアルレストランやバフェなどで
取ることができるのでご心配なく!
避難訓練後、とりあえず船内を地図を持ちながら(笑)
探検しある程度の概要をつかむ。
そうしているうちに出航時間がやってきた。
船にエンジンがかかり、もうそれだけで興奮気味の私。
20代の頃は、友人達がそろってモータークルーザーを所有しており、
しょっちゅう伊豆まで行っていた。
「ランチに行こう!」と船を出して西伊豆まで・・・
ゴールデンウィークやお盆の時期に、渋滞を避けてこれまた西伊豆まで。
クルーザー3艇+漁船1隻という変な組み合わせでクルーズ。
船のオーナーさんと奥様や彼女たちは、ホテルやらに泊まり
おこぼれを頂いている私なんかは船に泊まった。
どのクルーザーにも寝室が2~3室あって、女一人の私は広いメインベッドルームの
ダブルベッドで、天井の窓から星を見ながら寝たこともあった。
船が出港するのは午後5時。客室にも案内され、お部屋で荷物の整理をしていると
アナウンスが入った。
アナウンスはキャビンの外にスピーカーがあるためによく聞き取れない。
そんな時は部屋のドアを開けるかテレビを付けて船内放送を聞く。
「お部屋のクローゼットに入っているライフジャケットを身につけて
カードキーに記載されている番号の避難ボートの下に集合してください」
避難訓練のアナウンスだ。
クルーズでは船に乗船したら避難訓練をすることが国際海事法で義務付けられている。
飛行機に乗ると必ず緊急時の説明がされるのと同じ。
HALは日本の乗客も少ないため日本語のアナウンスもなく、
日本人のコーディネーターも乗っておらず、全て英語(涙)とりあえずライフジャケットを手に持って
外に出てみると、皆さんライフジャケットを身につけ、そして手にはカメラを持って(笑)
ワイワイとデッキのある階に移動。
見よう見まねで皆に付いていく。
クルー達が途中で誘導してくれ無事に避難用ボートの下に・・・
期待に胸を膨らませつつも、恐る恐る部屋の扉を開けてみる。
事前にウェブサイトなどで写真を見ていたけれど、部屋の広さは実際に入ってみないとわからない。
部屋を開けるとこの写真のようにウェブサイトに載っているのと同じ光景が目に飛び込んで来た。
窓際に置かれているダブルベッド。
窓からの景色は水面がメインになってしまうけれど、それでも遠くの景色はちゃんと眺められる。
テーブルにはこのクルーズを予約した会社からワインのギフトが・・・
すぐに担当のキャビン・スチュワートのハイリルが挨拶にやってきた。
とても真面目そうな20代半ばぐらいのインドネシア人男性。
お部屋の説明をしてくれ、何かあれば電話を・・・と名刺を渡してくれた。
名刺にはアシスタントの名前も書かれていて、ハイリルが対応できない際には
アシスタントが責任持って対応するとのこと。
そんな説明を受けている間に預けていたスーツケースが運ばれてきた。
客室へ行こうとエレベータへ・・・
エレベーターの中のマットはこの写真のように曜日が書かれている。
コレだったら旅行中、曜日を忘れることもなさそうだ!
私達のお部屋は4階。
エレベータに乗ると、他のゲストさんたちは皆さん陽気。
すでに皆がお友達かのようにお喋り。
この船はアメリカ人の参加者が多いけれど、アメリカ人ってどこでも誰とでもすぐに喋り始めるなぁといつも感じる。
「何階?」
「私7階。よろしくね~」
「アラ、アナタお金持ちなのね~~」
「ちょっと~!私、船底の4階、よろしく~~!!」
「私は少しお金持ちの5階」
「あら~、4階も5階も値段は変わらないのよ。ぎゃはは~」
「船底は揺れが少ないからいいいのよ~」
「そうそう、お金はあるんだけど揺れがいやだからね!」
「船底は景色がいいわよ~。どこに行っても水面が見れるから(笑)」
「何言ってるのよ。私の部屋なんか窓がないわよ!」