◆ アメリカ西海岸/ハワイ(May. 2007) USA - Hawaii

22. アリゾナ記念館

日曜日, 5月 13, 2007Coyote


5月13日(日)

私とMはパールハーバーに向かった。

アメリカ人と接していると必ず第二次世界大戦の話が持ち上がる。

しかし私自身、その歴史について他人と論じることができるほどの知識は持ち合わせていない。
(まあ、大概それについて論じたがるアメリカ人だって
知識はいい加減な人が多かったりするんだけど)

日本に来るアメリカ人に「ヒロシマに行くべき!」などと言う前に
まずは自分がパールハーバーに行ってみようと考え足を運んでみた。


アリゾナ記念館はまずビジターセンターで真珠湾攻撃や戦艦アリゾナに関しての
資料や模型、その他いろいろな展示物を見る。
音声ガイダンスのテープの貸し出しもあり、説明を聞きながら進んでいくのがお勧め。
その後映画を見る・・・というのがビジターセンターでのコース。


資料も映画も、アメリカ側のものだけでなく
日本側の資料もたくさんありとても興味深いものだった。
比較的中立的な形で説明がされていてちょっと驚いたりもしたんだけど。。。



日本の宣戦布告なしの奇襲攻撃。
これが騙し討ちとか言われ日本が非難される一番の理由になっている。
これに関しては、宣戦布告が遅れただの、実はルーズベルト大統領は事前に知っていただの、
アメリカ側は日本が攻撃を仕掛けるよう誘導してただのいろんな憶測があるけど・・・


この奇襲攻撃の日本側の作戦は戦術という意味では素晴らしいものだったらしい。
またアメリカは日本の戦隊をレーダーで確認したにも関わらず、
アメリカ本土からハワイに来る予定になっていたアメリカ軍の戦隊と思い込み、
空襲警報発令が直前までなかったというミスが被害をさらに拡大したとも言われている。


映画を見た後はボートに乗り込みメインのアリゾナ記念館へ・・・






水上に浮かぶ白い建物。これがアリゾナ記念館。
中にはこの奇襲攻撃で命を落とした人たちの名前が刻まれた慰霊碑があるだけ・・・
しかし、この記念館は実はこんな風になっている。






パールハーバーでの攻撃で沈没した戦艦アリゾナ。
水深12mの浅瀬に沈んでいるアリゾナをまたぐような形で建てられている。まさに慰霊碑。
当時湾内には8隻の戦艦が停泊、全て損傷したもののその後6隻は再生され
一番ダメージが大きかったのがこの戦艦アリゾナ。
被爆後9分足らずで乗組員1177名を巻き添え沈没。

この記念館の下には戦艦アリゾナと共に1177名の命も一緒に眠っているということになる。






その沈んでいるアリゾナの周りにはこのように油が浮いている。
これは65年以上たった今も、戦艦アリゾナからもれている重油だという。
人はこれが戦艦アリゾナと1177名の涙だと・・・


一通りのツアーを終えてボートに乗ってビジターセンターに戻ってきた。
ビジターセンターの庭には、パールハーバー攻撃で被害にあった人たちの
名前が刻まれているプレートがある。(軍人・一般人を含めて・・)
その中には日系人の名前も多く含まれていた。






湾内をみるとこんなにも綺麗な空に静かな海。
1941年12月7日(ハワイ時間)もそんなお天気だったのかな?
それが突然・・・と考えると胸が痛くなった。




  
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