アムステルダムというと、中学生のころに読んだ「アンネ・フランクの日記」を思い出す。
日記に綴られるユダヤ人に対しての迫害、隠れ家での生活、親との衝突、
日々の生活の中での喜び、恋愛・・・
時には同調し同世代の自分の影を重なり合わせたり、同じ年なのに表現豊かな彼女の文章に
感心させられたり、一方で同じ世代の女の子が「ユダヤ人」というだけで
どうしてここまでされなければならないのかと真剣に悩んだ覚えがある。
ユダヤ人とその歴史について興味を持ったのも、彼女の日記がきっかけかもしれない。
そのアンネの住んでいた「隠れ家」が博物館になっているということで訪ねることにした。
博物館前は入場人数を制限しているためにかなりの行列。
このように並ぶことも有ると聞き、事前にオンラインで時間指定のチケットを購入しておいた。
アンネが暮らしていたのは、運河沿いにある赤で囲んであるカナルハウス。
当時、この建物はアンネの父親が会社として使用していたもの。
1階 : 倉庫
2階 : 事務所
3~4階 : 倉庫
この建物は運河沿いのカナルハウスにはよくある間口が狭く奥行があるカナルハウスタイプのもので、奥には離れ家があり、その3階と4階部分を隠れ家として使用していた。
こちらが家の模型。左側がオフィス、右の3~4階と屋根裏が隠れ家。
さらにこちらが分解設計図。
こちらが本棚にカモフラージュされた
隠れ家への入り口。
壁に雑誌の切り抜きなどを貼って
すこしでも楽しみを見出そうとしてたのかな?
同居人たちと誕生日やハヌカなどを
お祝いしたダイニング兼、
ペルスさん夫婦の寝室
アンネ・フランクの家を読んだことがある人なら、彼女の日記で触れられていた
家のレイアウトを思い出すのではないだろうか?
想像力が乏しい私でも、中学生のころにない想像力をそれなりに膨らませて、
この隠れ家をイメージしていた。実物を見ると、イメージがどうだったということより、
階下に気付かれず8人がここで生活していた、2年間階下に気付かれずに生活していた、
ここでアンネがどんな思いで生活し、日記を書き綴っていたのだろう・・・ 複雑な気分になった。
隠れ家の内部は写真撮影が禁止となっているため、外観の写真以外は Anne Frank Museum からの借り物です。
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