★Cruise - HAL/Ryndam (2011) Holland

32. アムステルダムで宝探し

火曜日, 7月 05, 2011Coyote



運河クルーズを終えた私たちは「Gable Stone探し」をすることにした。
Gable Stoneとは上記の写真のように、石でできた額石のようなもので Stone Tablet とも言われる。

建物の壁に、カラフルな絵や彫刻などのGable Stoneは16世紀ごろに使用されていたようで、家の装飾だけでなく、その表示させているものから住居の位置や職業、会社であればその取引先をイメージしたものから、宗教に関連したものまで様々。
このGable Stoneはブリュッセルやリール、コペンハーゲンなどでも発見されているようだが、多くがオランダ、そしてその殆どがアムステルダム界隈で発見されているという。しかし確認できているものは、まだ一部ということで今現在でも新たに発見されるものもあるらしい。



私達はこのアムステル大学から計量所周辺の小道をGabel Stoneを探しながら
散策することにした。

このエリアは飾り窓地区の裏手ともあり、表通りは観光客がたくさんいるにも関わらず、
裏道に入ると人通りはほとんどなく、古き良きアムステルダムの雰囲気が漂う。
その建物の多くは1600年代に建てられたものが多いらしい。






こちらはきっとかつて鍛冶屋かなにかであったのだろう。







こちらはなんだろう?
酒樽に寄り添う男性の姿だろうか?

かつてどんな商売をしていたのか、どんな人が住んでいたのか想像するだけでも楽しい。






こちらは1614年建造された銀行なんだろう。

どの場所も現在は何の関係もない事務所や民家として使用されている。






こちらはなにやら文字が書かれているが、理解できず・・・






こちらにはかつてStone Gabelがあったのだが、何者かに盗まれてしまったとか。
上の窓の周囲も綺麗に取り除かれていることから、盗まれたのか持ち主だった人が
取り去って行ってしまったのか?





こちらは2羽のウサギ。






そしてこちらは1560年と年号が刻まれたライオン







こちらは草刈職人だろうか?









こちらはお城は描かれたGable Stone。
お城はオランダとベルギーの国境付近にあるベントハイム城。
画家ヤーコプ・ファン・ロイスダールが描いた絵を模写?したものらしい。





続いてこちらは牡牛を追いかける画家。





それぞれのGabel Stoneには歴史や意味が込められているはずだけど、
帰国後これらについて調べてもまだまだ解明されていないものも多かったり、
上記の私が見つけたものに関しての情報は殆どなかった。


これらGabel Stoneは玄関の上部や、時には屋根に近い場所、窓枠の影などにあり、
意外に見つけづらい。
ゲル&マリアンヌ夫妻と母と私はひたすら上を向きながらのアムステルダム散策。
異様な光景を目にした観光客が時折「何をしてるのか」と質問をしてくる。
Gabel Stoneを探していると伝えると、またその観光客も上を意識しながら歩いていた。


ガイドブックにはない、また別のアムステルダムの楽しみ方を夫妻に教えてもらった。
是非アムステルダムに行く機会がある方、たまに上を向いて歩いてみてください。






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