
アラバマ州モンゴメリー
街の中心はこの堂々たる建物、州議事堂。白亜のドームが見るものを圧倒させる。アラバマ・・・保守的な南部の中でも最も保守的だといわれる州。この州、このモンゴメリーで起きた事柄はアメリカの歴史に大きな影響を及ぼしたがそれはつい50年ほど前のこと。
確かに歴史は大きく変わったかもしれない。だけどたった50年で人々の気持ちは簡単には変わるのだろうか?
公民権運動に関わりの深いこの土地。
この街で起きたバスボイコット運動。同時期にこの街に赴任してきたマーティン・ルーサー・キング牧師。そしてセルマの大行進。
議事堂に立って目の前に広がる広場を見ながらセルマの行進について考える。
モンゴメリーの西80キロほどのところにあるセルマから始まったデモ行進。黒人の参政権を求め全米各地から黒人の参政権、黒人の地位向上を願う人たちが3000人ほど参加してセルマを出た後、5日かけてモンゴメリーに到着。最終的には行進の参加者は1万人以上にも膨れ上がったという。参加者は黒人ばかりでなく、全国から多くの白人たちも参加したと言われる。ゴール地点となったこの議事堂前には、レナード・バーンスタイン、サミー・デイビス・Jr、トニー・ベネットなども待ち構え、そして最後にここでキング牧師が演説をした。
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