◆ 音楽・食を楽しむアメリカ南部 (Sep. 2007)
USA - Louisiana
エンターテイメント/芸術
73. Preservation Hallでライブ
木曜日, 9月 13, 2007Coyote1961年、この街で生まれた伝統的なニューオーリンズジャズを
保存する目的に作られたライブハウス、プリザベーション・ホール。
ニューオーリンズに行ったら絶対にここでジャズを聴くのが夢だった私。
しかしハリケーンカトリーナ襲来のあと、ここも他と同様しばらく閉鎖され、
そしてこの時には週に何回かという限定オープン。
それでも幸いに最終夜にオープンされることを知り、行列を覚悟でここに来る予定にしていた。
この日はニューオーリンズ最後の夜、この日はプリザベーション・ホールへ行く予定だった。
ハリケーンの後、限定オープンで滞在中この日しか行ける日がなかった。
しかしプリザベーションホールは狭い上、伝統あるライブハウスだけに
常に行列ができて入場するだけでも大変、ということで、
この日はプリザベーションホールの様子が見えるレストランで行列の様子を見ながら
夕食を取ることにした。
◆ 音楽・食を楽しむアメリカ南部 (Sep. 2007)
USA - Louisiana
アクシデント/ハプニング/サプライズ
71. 自分の身だけを守ろうとするコヨーテママ
木曜日, 9月 13, 2007Coyoteニューオーリンズに来たなら一度ぐらい若かりし頃のマーロン・ブランドと
ビビアン・リー主演、テネシー・ウィリアムス脚本の「欲望という名の列車」にもある
ストリートカーに乗りたいという母の願いを聞いて、
街の中心部のRoulouse St. 駅からショッピングモールのあるキャナルプレイスまで
ストリートカーに乗ろうと考えた。
「Breakfast at Brennan's」という有名なフレーズ。
この言葉は1948年に「Dinner at Antoine's」というタイトルの本を出したことから始まる。
Antoine'sは当時Brennan'sと対抗するほどの有名高級レストラン。
実は夕食にこちらで一度食事をと思ったけれど、ハリケーン後まだお店が復旧しておらず、
せっかくホテルの近くにあったにも関わらず今回はAntoine'sでの食事はできなかったが。。。
またまたカキを食べようと、前日とは別のオイスターバーへ・・・
この日出向いたのは Felix's。前日の夕食の際Acmeとどちらにするか迷ったお店。
Felix's
739 Iberville Street
New Orleans, LA 70130
504-522-4440
まずビールを注文して・・・
それから注文したのはこちら!
これなんだと思いますか?
ニューオーリンズや他南部で見られるお墓です。
海抜が低く、水害に会いやすいニューオーリンズの地域では、
墓地の殆どを土葬にするのではなく、地上に埋葬室を作って葬っているそう。
地下水位も低いこの土地では、雨が降っただけでも地下に埋めた棺の場合、
浮き上がってしまうそう。そんな理由から、地上に埋葬するようになったという。
音楽にさほど興味がない人でも、詳しくない人でも、
サッチモあるいは、ルイ・アームストロングという名前を聞いたことはあるだろう。
誰かわからないとしても、この下の動画を見れば「あ~!」とうなずく人も多いはず。
ベニエとチコリ入りコーヒーで満足した私たちは、ちょっと街中散策を・・・
といいつつ、観光名所よりもウィンドーショッピングのほうが断然多かったんだけど・・・
一応、名所と呼ばれるようなところの写真撮影だけでも・・・
まずはジャクソン広場。
1721年に練兵場として作られた広場で、当時から町の中心としての役割を果たしていた場所。
その奥にそびえ立つのが、上記の写真のセントルイス大聖堂。
アメリカ最古の大聖堂と言われている。
この広場中央にはアンドリュー・ジャクソンの騎馬像が・・・
第7代アメリカ大統領、庶民から初めての大統領として知られる一方で、ネイティブアメリカンの大虐殺や黒人奴隷に対する締め付けも相当厳しいタカ派。白人のための民主主義を行使した大統領。南部の(白人)からは英雄とされている彼。そのためか、南部には彼の名前から取ったジャクソンという地名も多い。
ニューオーリンズの名物といっても過言ではないのが、
ここCafe Du Monde(日本のウェブサイトはカフェ・デュ・モンド).
ここの名物はベニエ(Beignet)と呼ばれる四角い形のドーナツと、
チコリ入りのフレンチローストコーヒー。
朝食にはもってこいだし、散歩がてらにここまでお出かけ!
621 St. Louis Street
New Orleans, Louisiana 70140
Phone: (504) 529-5333,
Fax: (504) 529-7089
New Orleans, Louisiana 70140
Phone: (504) 529-5333,
Fax: (504) 529-7089
ミシシッピ州のカジノの街、ビロクシから約2時間ほどで目的地ニューオーリンズへ到着。しかし、この道のりで私は大きなミスを犯してしまった・・・
ニューオーリンズの東側にはポンチャートレイン湖 (Lake Pontchartrain)があり、ビロクシからはこの湖を渡ってニューオーリンズに入ることになる。実はこの湖、塩水の湖としては、ユタ州のグレートソルト湖に次いで2番目の面積を誇り、この湖にはコーズウェイ橋という長い橋がかかっている。
ニューオーリンズの東側にはポンチャートレイン湖 (Lake Pontchartrain)があり、ビロクシからはこの湖を渡ってニューオーリンズに入ることになる。実はこの湖、塩水の湖としては、ユタ州のグレートソルト湖に次いで2番目の面積を誇り、この湖にはコーズウェイ橋という長い橋がかかっている。
ミシシッピ州のナッチェスではまたもやプランテーションに宿泊してしまいました~!
Natchezというミシシッピー州にあるミシシッピー河畔の町。
ミシシッピ川といえば氾濫でこの地域の人たちを悩ましていた。
しかしアメリカ人にとってはこのミシシッピ川は重要な水路として栄え、
人の輸送だけでなく、南部で取れた綿花・タバコ・サトウキビなどの作物を
北のシカゴなどの大都市へ運ぶ重要な輸送路でもあった。
ミシシッピ川といえば氾濫でこの地域の人たちを悩ましていた。
しかしアメリカ人にとってはこのミシシッピ川は重要な水路として栄え、
人の輸送だけでなく、南部で取れた綿花・タバコ・サトウキビなどの作物を
北のシカゴなどの大都市へ運ぶ重要な輸送路でもあった。
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12. ルイジアナからミシシッピへ
金曜日, 8月 31, 2007Coyote
この日向かったのはミシシッピ州のナッチェスという町。
ラフィエットから約300キロ北東の町。
ラフィエットから約300キロ北東の町。
本来は比較的大きな幹線道路を通って行くはずだったのに
ナビを当てにしたのが間違いだった(汗)
旅行直前にゲットしたナビを使ってスイスイ行く予定だったのに、
朝食を買ったりガソリンを入れたりと車を停めるたびにそれまでのルートと違う案内をする様子。
再設定をすればそこからの最短最速ルートを案内してくれることに気付いたのは
この日のドライブの途中。
ナビを当てにしたのが間違いだった(汗)
旅行直前にゲットしたナビを使ってスイスイ行く予定だったのに、
朝食を買ったりガソリンを入れたりと車を停めるたびにそれまでのルートと違う案内をする様子。
再設定をすればそこからの最短最速ルートを案内してくれることに気付いたのは
この日のドライブの途中。
それでもナビがとんでもない案内をするわけでなく、
州道といえるような道でのんびりドライブすることになった。
州道といえるような道でのんびりドライブすることになった。
こんなのどかな道を走っていく。
ケイジャンとは17世紀初頭、フランスから新大陸に渡ってきた人たちの子孫。当時身分差別のあったフランスで貧しい農民生活をしていた彼らが本国を飛び出しカナダに渡った。新天地での新しい生活で自由と富を得ようとしていた彼らはその土地をパラダイスという意味の「L'Acadie(ル・アカディー)」と呼び、その住民である自分たちを「Acadian(アケーディアン)」と呼んだ。
(ケイジャンはアケーディアンが訛ったもの) しかし18世紀半ば、その土地がイギリスの植民地となり、フランス語を話しカトリックを信仰していた彼らはカナダを追放されたという。追放され本国に戻っても彼らは既にフランス本国とは別の言語、習慣を持ち合わせフランス人としてもとの暮らしをすることは難しかしく、本国でも受け入れられなかったという。 カナダに残った人たちは虐殺され、生き残った彼等がたどり着いたのが当時スペイン領だったルイジアナに漂着することになる。 農村出身の彼等の先祖。勤勉で働き者、カナダで漁をして過ごしてきた彼らは漁師としてルイジアナに入った。 このアケーディアン(ケイジャン)は、ルイジアナでも決して裕福な暮らしが出来たわけではない。マイノリティーならではの差別もあり、また文化・料理・音楽など独自の文化を持っている彼等。 しかしその一方で黒人や先住民族を受け入れコミュニティーで一緒に生活もしたり、結婚も受け入れられていたという。そのせいかもともと訛りの強かった彼らのフランス語は更に変化し、先祖のフランスのケベック訛りや黒人たちのハイチ訛り先住民の語彙や英語の語彙が混ざり独自の彼等の言葉を形成している。
そんなケイジャンの首都とも言うべき場所がこのラフィエットと言うわけ。
町にはこの苦難の歴史を持ち、民族の帰属意識や誇りが高い彼等に関する見所が点在する。
まずはバーミリオン・ミル。
天気予報では雷雨と言われ、空には雷雲も見られるものの私の頭上はこんな感じ。
この一帯はアメリカ最大の湿地帯がある。
アチャファラヤ川の河口からメキシコ湾に広がる一帯を
Atchafalaya Basin(アチャファラヤ・ベイスン)とかスワンプと呼ばれる。
アチャファラヤ川の河口からメキシコ湾に広がる一帯を
Atchafalaya Basin(アチャファラヤ・ベイスン)とかスワンプと呼ばれる。
ディナーは敷地内にある別棟のレストランで頂くことにした。
夜になるとあたりは真っ暗。敷地も広いせいもあってか、
周囲にレストランなどがあるかどうかもわからないし、
せっかくここに来たのならお食事もここのレストランで頂くことしにした。
レストランは母屋とは庭を挟んだ別棟にある。
当時は大きなパーティーなどが催されたりしたRandolf's Hallと呼ばれる場所だった。
天井には明かり取りの大きな窓がついて開放感ある素敵なフロア。
食事はクレオール料理。南部旅行の楽しみはなんと言っても食事!
アメリカにはそれぞれその土地特有の料理が実はある。
ここ南部にはたくさんの美味しいお料理がたくさんある。
クレオール料理は、ルイジアナ州大ニューオーリンズ(New Orleans metropolitan area)地域を中心とする、独特の料理のスタイルである。フランス、スペイン、フランス領アンティル、西アフリカ、そして南北アメリカの食文化の影響が混合されており、イタリア料理の特徴も備えている。「聖なる三位一体」("Holy Trinity"、料理のベースとなる、タマネギ、セロリ、ピーマンを炒めたもの)や使用する食材はケイジャン料理と漠然と似ており、ガンボやジャンバラヤなどの料理は両者に共通している。重要な差異は、ケイジャン料理が田舎風フランス料理の元となったアカディア人の料理にルイジアナの土着の食材を適合させたのに対して、ルイジアナのクレオール の料理は地元の食材をベースにさらに古典的なヨーロッパのスタイルへ向かった点である。その主な原因として、大規模追放以前からすでにアカディアとフランスとの繋がりが希薄になっていたのに対し、ニューオーリンズはフランスとの関係をより長く保っていたこと、またイタリア人などのヨーロッパからの新移民は大都市から隔絶したアケイディアナよりも都市部であるニューオーリンズに定住することを好んだこと、基本的にケイジャン料理が田舎の自給自足の環境で発展したのに対し、クレオール料理は富裕階級の庇護のもとに洗練された都市文化の産物であったこと、などが挙げられる。wikipediaより
こちらはエトフィーと呼ばれる煮込み料理。
クレオールながらのスパイスがたっぷり入ったもの。
私がオーダーしたエトフィーには南部ながらの「ナマズ」と「ザリガニ」そして「エビ」が
たっぷり入っていた。
濃厚な味わいで美味しかったけれど、なにせ長旅の後で胃が働いていないこともあり
残念ながら半分ほどしか食べられなかった。
あとはカップのガンボを注文。
ガンボはお店や家庭で味が違う、まさに南部のお袋の味とも言うべきものだろうか?
ノットウェイのガンボは比較的上品な味。
こちらにはアンドゥイユなどのソーセージやオクラ、ザリガニが入っており、
スパイスたっぷりながらもホッとする味。
翌朝は宿泊料金に含まれている朝食を・・・
朝食は母屋にある当時は子供たちのボウリング場と使用されていた場所で食べる。
現在は小さなバンケットスペースとして活用されているという。
朝食はトースト、ベーコン、目玉焼き、ワッフルにグリッツ。
アメリカ人の朝食にしてはかなりボリュームがあるのが南部の朝食。
パンケーキ、フレンチトースト、ワッフル、ビスケットなど選択肢が多いのも南部の特徴。
アメリカ人の食事というとパンケーキにソーセージや卵料理をイメージする人も多いけれど、
現代のアメリカ人の日常はシリアルやトーストにジュースやコーヒーと簡単に済ませる人が多い。
しかしもともと農耕民族に属する南部の人たちは、
朝一汗かいて食後の仕事に精を出すためにもボリュームのある食事をしていたといわれ、
今でもその習慣がのこっているのか、しっかり食事をとる人も多く、
また町のダイニングでも南部の朝食を提供するところに朝から多くの人が訪れている。
グリッツはコーンミルのお粥のようなオートミールのようなもの。
コーン特有のプツプツとした食感がたまらなく、私はこのグリッツが結構好き。
ノットウェイのスタッフはすごくフレンドリーで温かい人たち。
古い屋敷を当時のまま保存するのは容易ではないだろう。
沢山の庭師やメンテナンスなどのために多くの人が敷地内で働いている。
こんな豪邸に宿泊したものの、なんだか自分の家のようなもてなしをしてくれる。
とても気分よく過ごせたけれど、次回は最低2泊ぐらいしてゆっくり寛ぎたい。
Nottway Plantation Restaurant & Inn
1-866-527-6884
30970 Highway 405
White Castle, LA 70788
http://www.nottoway.com/