バークシャー地方のストックブリッジという町で私達が宿泊したのは
The Red Lion Inn 。創業は1773年。
当時ストックブリッジはボストンからNY州のアルバニーへ行くための中継地点だった。
駅馬車の休憩所として、町のジェネラルストアをしていた夫婦が、
旅の途中に立ち寄る人のために食事と部屋を提供することから始まったと言われる。
このホテルは長年宿泊施設や食堂としての役割だけでなく、町の集会場としての役割も担ってきた。
これまでの間に経営者はなんども代わり、1897年には火事で全焼、
しかしその後再建され、今では敷地内に本館以外にいくつかのゲストハウスがあり
多くのお客さんが宿泊できるようになっている。
このホテル、1967年に描かれたロックウェルのイラストにも描かれている!
この丸で囲んでいるのが The Red Lion Inn。ロックウェルが住んでいたこの町、
ストックブリッジのメインストリートのクリスマスを描いたイラスト。
当時、寒さが厳しい冬の間ホテルは休業されていたということで、
このイラストにはホテルの明かりがついていない様子が描かれていると、ノーマンロックウェル美術館の職員が教えてくれた。
現在ホテルには裏に広い敷地もあり、敷地内にコテージやらゲストハウスがあるけれど、
どうせ泊まるなら歴史ある本館に!ということで、本館のお部屋を予約。
本館は1897年に立て替えられたもの。
玄関先にはメインストリートに向かってテラスがあってのんびりしている宿泊者たち・・・
ロビーはクラシカルなムードが漂いながらも、スタッフはみなフレンドリー。
(写真の手前、お掃除中だったためにシートと脚立が見てますが・・・)
チェックインを済ませると、これまたクラシカルなエレベーターでお部屋に案内してくれる。
手動でドアの開け閉めをし、そして水圧で上下動させるものだとのこと。
このエレベーターを使用する場合は、呼び出しボタンを押して
ホテルのスタッフを呼ばねばならず、普段は面倒だったために別のエレベーターを使用(笑)
お部屋に入ると中はこんなに可愛い!!
私達は2BEDSの部屋に宿泊、ベッドのサイズはシングルだったけれど
お部屋も広くて素敵だった。
ただし本館のお部屋は、バス&トイレは共同。
1フロアにいくつかバス&トイレがあり、そちらを使用。
この日、宿泊者が少なかったのか、各宿泊者がトイレ傍の部屋にそれぞれ配置され、
他のお客さんとトイレがかち合うことはなかったため特に問題なし。
この本館はバス&トイレは共有だけど朝食付き。(ゲストハウスなどは朝食ついていない)
翌朝、朝食はダイニングでも食べれるけれど、ルームサービスでお願い。
絞りたてのオレンジジュースに、トーストORマフィン&卵料理。
実はこのホテル、レストランが超有名!との話。
ドレスコードもちゃんとあるレストランで、予約時にレストランでのディナーも予約していたけれど、私の体調がちょっと悪くて泣く泣くキャンセル。
結局この日は、近くのスーパーでフルーツやらサラダなど簡単なデリを買って良しと・・・
評判のレストランに行けずとても残念。
翌日他の宿泊者からもレストランが美味しかった~!
と話を聞いて更にショック。
いつかリベンジしないと!
このホテル、いたるところにアンティークな物が置かれている。
過去の経営者たちのコレクションだとか・・・
写真のように、本館の廊下にも家具やら絵、置物などが普通に置かれている。
過去の経営に関わっていた人の中に、Rockewellの最後の奥様の親族がいたこともあり、
飾られている絵の中にはノーマン・ロックウェルのものもあった。
とても趣のある素敵なホテル。
このホテル内をウロウロしてると壁にこんな写真を見つけました。
天皇・皇后陛下と小澤征爾氏。写真の様子からすると小澤征爾氏が
ボストン交響楽団の音楽監督を務めていたころのものだろうか?
そんなことを母と話しながらこの写真を眺めていたら、アメリカ人観光客に
「この人たちどなた?」
と聞かれてしまったけど・・・・(苦笑)
1泊しか出来なかったけれど、とても風情がある素敵なホテル。
もう少しゆっくり滞在して、こちらのレストランでもぜひ食事をしてみたかった。
The Red Lion Inn
30 Main Street
PO Box 954
Stockbridge MA 01262-0954
Telephone (413) 298-5545
Fax (413) 298-5130
www.redlioninn.com
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