ミシシッピ川沿いに面するナッチェス。
このナッチェスは1000年以上もの昔から
ネイティブ・アメリカンのナッチェス族が「王国」を築いていた。
このナッチェスは1000年以上もの昔から
ネイティブ・アメリカンのナッチェス族が「王国」を築いていた。
階級制を持ち定住していたナッチェス族、その上の階級の人の古墳が町の郊外にいくつかある。
そのひとつGrand Village of the Natchez Indiansには古墳と一緒に
当時の生活を再現した家や博物館にはナッチェス族の資料が保管されている。
当時の生活を再現した家や博物館にはナッチェス族の資料が保管されている。
◆ 音楽・食を楽しむアメリカ南部 (Sep. 2007)
USA - Louisiana
USA - Mississippi
12. ルイジアナからミシシッピへ
金曜日, 8月 31, 2007Coyote
この日向かったのはミシシッピ州のナッチェスという町。
ラフィエットから約300キロ北東の町。
ラフィエットから約300キロ北東の町。
本来は比較的大きな幹線道路を通って行くはずだったのに
ナビを当てにしたのが間違いだった(汗)
旅行直前にゲットしたナビを使ってスイスイ行く予定だったのに、
朝食を買ったりガソリンを入れたりと車を停めるたびにそれまでのルートと違う案内をする様子。
再設定をすればそこからの最短最速ルートを案内してくれることに気付いたのは
この日のドライブの途中。
ナビを当てにしたのが間違いだった(汗)
旅行直前にゲットしたナビを使ってスイスイ行く予定だったのに、
朝食を買ったりガソリンを入れたりと車を停めるたびにそれまでのルートと違う案内をする様子。
再設定をすればそこからの最短最速ルートを案内してくれることに気付いたのは
この日のドライブの途中。
それでもナビがとんでもない案内をするわけでなく、
州道といえるような道でのんびりドライブすることになった。
州道といえるような道でのんびりドライブすることになった。
こんなのどかな道を走っていく。
ケイジャンとは17世紀初頭、フランスから新大陸に渡ってきた人たちの子孫。当時身分差別のあったフランスで貧しい農民生活をしていた彼らが本国を飛び出しカナダに渡った。新天地での新しい生活で自由と富を得ようとしていた彼らはその土地をパラダイスという意味の「L'Acadie(ル・アカディー)」と呼び、その住民である自分たちを「Acadian(アケーディアン)」と呼んだ。
(ケイジャンはアケーディアンが訛ったもの) しかし18世紀半ば、その土地がイギリスの植民地となり、フランス語を話しカトリックを信仰していた彼らはカナダを追放されたという。追放され本国に戻っても彼らは既にフランス本国とは別の言語、習慣を持ち合わせフランス人としてもとの暮らしをすることは難しかしく、本国でも受け入れられなかったという。 カナダに残った人たちは虐殺され、生き残った彼等がたどり着いたのが当時スペイン領だったルイジアナに漂着することになる。 農村出身の彼等の先祖。勤勉で働き者、カナダで漁をして過ごしてきた彼らは漁師としてルイジアナに入った。 このアケーディアン(ケイジャン)は、ルイジアナでも決して裕福な暮らしが出来たわけではない。マイノリティーならではの差別もあり、また文化・料理・音楽など独自の文化を持っている彼等。 しかしその一方で黒人や先住民族を受け入れコミュニティーで一緒に生活もしたり、結婚も受け入れられていたという。そのせいかもともと訛りの強かった彼らのフランス語は更に変化し、先祖のフランスのケベック訛りや黒人たちのハイチ訛り先住民の語彙や英語の語彙が混ざり独自の彼等の言葉を形成している。
そんなケイジャンの首都とも言うべき場所がこのラフィエットと言うわけ。
町にはこの苦難の歴史を持ち、民族の帰属意識や誇りが高い彼等に関する見所が点在する。
まずはバーミリオン・ミル。
天気予報では雷雨と言われ、空には雷雲も見られるものの私の頭上はこんな感じ。
この一帯はアメリカ最大の湿地帯がある。
アチャファラヤ川の河口からメキシコ湾に広がる一帯を
Atchafalaya Basin(アチャファラヤ・ベイスン)とかスワンプと呼ばれる。
アチャファラヤ川の河口からメキシコ湾に広がる一帯を
Atchafalaya Basin(アチャファラヤ・ベイスン)とかスワンプと呼ばれる。
ディナーは敷地内にある別棟のレストランで頂くことにした。
夜になるとあたりは真っ暗。敷地も広いせいもあってか、
周囲にレストランなどがあるかどうかもわからないし、
せっかくここに来たのならお食事もここのレストランで頂くことしにした。
レストランは母屋とは庭を挟んだ別棟にある。
当時は大きなパーティーなどが催されたりしたRandolf's Hallと呼ばれる場所だった。
天井には明かり取りの大きな窓がついて開放感ある素敵なフロア。
食事はクレオール料理。南部旅行の楽しみはなんと言っても食事!
アメリカにはそれぞれその土地特有の料理が実はある。
ここ南部にはたくさんの美味しいお料理がたくさんある。
クレオール料理は、ルイジアナ州大ニューオーリンズ(New Orleans metropolitan area)地域を中心とする、独特の料理のスタイルである。フランス、スペイン、フランス領アンティル、西アフリカ、そして南北アメリカの食文化の影響が混合されており、イタリア料理の特徴も備えている。「聖なる三位一体」("Holy Trinity"、料理のベースとなる、タマネギ、セロリ、ピーマンを炒めたもの)や使用する食材はケイジャン料理と漠然と似ており、ガンボやジャンバラヤなどの料理は両者に共通している。重要な差異は、ケイジャン料理が田舎風フランス料理の元となったアカディア人の料理にルイジアナの土着の食材を適合させたのに対して、ルイジアナのクレオール の料理は地元の食材をベースにさらに古典的なヨーロッパのスタイルへ向かった点である。その主な原因として、大規模追放以前からすでにアカディアとフランスとの繋がりが希薄になっていたのに対し、ニューオーリンズはフランスとの関係をより長く保っていたこと、またイタリア人などのヨーロッパからの新移民は大都市から隔絶したアケイディアナよりも都市部であるニューオーリンズに定住することを好んだこと、基本的にケイジャン料理が田舎の自給自足の環境で発展したのに対し、クレオール料理は富裕階級の庇護のもとに洗練された都市文化の産物であったこと、などが挙げられる。wikipediaより
こちらはエトフィーと呼ばれる煮込み料理。
クレオールながらのスパイスがたっぷり入ったもの。
私がオーダーしたエトフィーには南部ながらの「ナマズ」と「ザリガニ」そして「エビ」が
たっぷり入っていた。
濃厚な味わいで美味しかったけれど、なにせ長旅の後で胃が働いていないこともあり
残念ながら半分ほどしか食べられなかった。
あとはカップのガンボを注文。
ガンボはお店や家庭で味が違う、まさに南部のお袋の味とも言うべきものだろうか?
ノットウェイのガンボは比較的上品な味。
こちらにはアンドゥイユなどのソーセージやオクラ、ザリガニが入っており、
スパイスたっぷりながらもホッとする味。
翌朝は宿泊料金に含まれている朝食を・・・
朝食は母屋にある当時は子供たちのボウリング場と使用されていた場所で食べる。
現在は小さなバンケットスペースとして活用されているという。
朝食はトースト、ベーコン、目玉焼き、ワッフルにグリッツ。
アメリカ人の朝食にしてはかなりボリュームがあるのが南部の朝食。
パンケーキ、フレンチトースト、ワッフル、ビスケットなど選択肢が多いのも南部の特徴。
アメリカ人の食事というとパンケーキにソーセージや卵料理をイメージする人も多いけれど、
現代のアメリカ人の日常はシリアルやトーストにジュースやコーヒーと簡単に済ませる人が多い。
しかしもともと農耕民族に属する南部の人たちは、
朝一汗かいて食後の仕事に精を出すためにもボリュームのある食事をしていたといわれ、
今でもその習慣がのこっているのか、しっかり食事をとる人も多く、
また町のダイニングでも南部の朝食を提供するところに朝から多くの人が訪れている。
グリッツはコーンミルのお粥のようなオートミールのようなもの。
コーン特有のプツプツとした食感がたまらなく、私はこのグリッツが結構好き。
ノットウェイのスタッフはすごくフレンドリーで温かい人たち。
古い屋敷を当時のまま保存するのは容易ではないだろう。
沢山の庭師やメンテナンスなどのために多くの人が敷地内で働いている。
こんな豪邸に宿泊したものの、なんだか自分の家のようなもてなしをしてくれる。
とても気分よく過ごせたけれど、次回は最低2泊ぐらいしてゆっくり寛ぎたい。
Nottway Plantation Restaurant & Inn
1-866-527-6884
30970 Highway 405
White Castle, LA 70788
http://www.nottoway.com/