ジャンさんが「いいものを見せてあげる」と連れて行ってくれたのが、海岸沿いの公園。
綺麗なグリーンの芝生に人々が寝転がったり、犬を散歩させたりしている公園だが
そこで目にしたのは・・・
そして・・・
ナスカの地上絵をモチーフに芝生に模様をいれていた。
「ナスカまでは案内できないけれど、ちょっとだけナスカを体感できたでしょ?」
とジャンさん。
ちなみにジャンさんはペルー人ではあるけれど、ナスカにもマチュピチュにも
行ったことがないという。
今回船はペルーに1泊。
船からは2泊3日でマチュピチュへのオプショナルツアーが組まれていた。
せっかくペルーにいくならマチュピチュは行きたいと思いながらツアーをチェックすると、
船 → バス → 飛行機 → 鉄道 → 徒歩 とマチュピチュにたどり着くまで相当な時間を要する。
しかもこのオプショナルツアー代金が半端なく高い!!
もちろんマチュピチュまでの交通費からホテル代、食事代すべて含まれているとはいえ、
1人あたり30~60万ほどするのだ!(宿泊するホテルのランクによって価格が違う)
この価格を出すなら、もう一度マチュピチュだけのために日本から来たほうが良さそうだ。
しかも60代の両親と一緒となれば不安は増すし・・・ということで断念。
しかし船の乗客にはこのツアーに参加する人も結構いたらしい。
ツアーに参加するには前日のコキンボ寄港から2泊3日で出発。
このオプショナルツアー代金では到底無理だと、個人手配しようとした人もかなりいたようだが、
マチュピチュまでのフライトがなかなかBookできないとか、フライト、
鉄道の本数が少ないためにひとつ逃すとすべての日程が狂い船に
戻れなくなる可能性もあるとかで、断念した人も多かった。
あとから耳にした話では、この船のマチュピチュのツアーに参加した80代の男性が
ツアー中に亡くなったとか。
個人参加のクルーズ旅行とはいえ、3週間のクルーズともなると自然にみんなが親しくなり、
船の中もどこか同じマンションに住んでいるご近所さんの気分。
このような噂はすぐに広まる。この80代の男性が亡くなったというのも他のゲストから聞いた。
80代でマチュピチュに行くのは無茶だという声もあったが、
きっとそれなりに体力にも自信があり楽しみにしていたことだろう。
ご夫婦で参加していたとのことだから、旅先で伴侶を亡くしてしまった奥様のことを考えると、
無茶だとかそんなことを関係なくただただご冥福を祈るばかり・・・
この日は当初ワカ・プクヤーナという街のなかにある遺跡内のレストランで
夕食を取る予定となっていた。
遺跡がライトアップされ、レストランのゲストであれば夜の遺跡観光ができるという。
祐子さんに予約までしてもらっていたが、長旅のせいか両親が疲れてしまい、
予約をキャンセルしてもらい船に戻ることに。
夜のリマの交通事情は昼間に増してすさまじい。
金曜の夜ともあって街へ繰り出す人が多いのだろう。
車はクラクション鳴らし。しかも大きな交差点にも関わらず信号もなければ、
早い者勝ちで道路を優先されるわけでもない。頭を突っ込んだ勝ち。
いつ事故を起こしてもおかしくないような雰囲気だ。
そんな道路状況にもかからず、このように渋滞している車の脇で商売をする人も多い。
渋滞&凄まじい運転の中、港に戻るがジャンさんの車はゲート内には入れない。
ゲートの外で車から降ろしてもらい、クルーズのIDを見せて港に入るが
船までは港の職員用の巡回バスを利用しろとのこと。
バス停らしきところで待っているが、外は真っ暗でコンテナがあちこちに積まれ
人影もない港はちょっと怖い。
10分ほど待っているとマイクロバスが到着し、無事に船にご帰還。とりあえず一安心!
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