船会社側は、航海日ともなると朝から様々なイベントが企画され、
カジノもバーも免税店も朝からオープン！
ちなみにカジノや免税店は寄港している間はその土地に属していると見なされ
法の関係で営業はできません。あと飲み物などを寄航中に船内で注文すると
その土地の消費税がかかってしまうけれど、航海中なら無税（サービス料は追加）です。
もしワインのパッケージ、飲み物カード等を購入される場合は船が動いているときがベターです。




ホランドアメリカでは寄港日も含め、毎日午後3時からダイニングルームで
アフタヌーンティーが楽しめます。
この日はクルーズ中1回だけあるロイヤル・ダッチ・ハイ・ティーの日ということで
ちょっと行ってきました。


もともとオランダの海運会社だったホランドアメリカ、歴史と伝統を重んじるこの会社は
船のあちこちにその伝統を感じることができるのです。
このロイヤル・ダッチ・ハイ･ティーもそのひとつ。
紅茶といえばイギリスだけど、実はヨーロッパに紅茶を広めたのはオランダだそうです。
その歴史を紐解くと・・・

1610年ごろ、オランダ人は日本と中国、それぞれからお茶を買いつけて、当時植民地だったインドネシアのジャワ島から船に積んでオランダに運んでいたといわれます。1630年代の中頃から、オランダは近隣のフランス、ドイツ、イギリス等へもお茶を売るようになりヨーロッパ全体に紅茶が広まったそうです。また紅茶はオランダによって日本へも広められたそうです。

現在オランダ人は紅茶よりコーヒーを好むようですが・・・

とにかく、紅茶とオランダは深い繋がりがあるということで、
ホランドアメリカのアフタヌーンティーではクルーズ中に1回ダッチ・ティーの日があるのです。
ただダッチ・ティーの日と言っても、残念ながらオランダ製の紅茶が振舞われるわけではなく、
お茶と共に用意されるお菓子の中にいくつかオランダ風のものがある・・・といった程度です。







こちらがそのときにあったお菓子。
エクレアやシュークリームのようなもの、そしてチョコレートケーキ。
他にオランダの焼き菓子などがありました。


アフタヌーンティーは相席です。
ダイニングルームに入るとクルーが席まで案内してくれます。
この日、私と相席になったのは初老のフロリダの男性。
この方、フロリダを船で出発しフロリダまで船で帰るというので、
彼の旅行のスケジュールを聞かせてもらいました。





まずフロリダのフォートローダーデールを出発してカリフォルニアのサンディエゴまで2週間ほどのクルーズ。

サンディエゴで数日滞在したあとは・・・






私たちが乗船したサンディエゴからチリのサンティアゴまでの３週間のクルーズ。






その後はこのクルーズの後半戦ともいえる、チリのサンティアゴからブラジルのリオデジャネイロまでの２週間クルーズにそのまま乗船。





そしてリオで下船したら、１週間ほどブラジルを旅行して、再びリオからアマゾン川クルーズを挟んでフロリダのフォートローダーデールまで戻る。




こんな風に、いくつかのクルーズを乗り継ぎながら3ヶ月間ほど旅行をするそうです。
クルーズを楽しまれる方の中には

・数ヶ月間同じ船で世界一周などのロングクルーズを楽しまれる方
・クルーズをいくつか組み合わせて陸上の旅行を含めて長い旅をされる方
・片道のクルーズを往復で乗られる方
・同じコースを2回続けて乗られる方
・同じコースを毎シーズン乗られる方

もいらっしゃるそうです。

時間とお金が許せば私もこんなクルーズの楽しみ方をしてみたいものです。
前回のマースダムのクルーズのでも、今回のヴィーンダムでもクルーズのベテランさんが多く、
そんな方たちからクルーズの極意を聞かせていただくのが
いつしか楽しみになってしまった私です。


本当はもっとゆっくりアフタヌーンティーを楽しみたかったところだったのですが、
この後このクルーズでの最大のイベントが行われるとのことで、
アフタヌーンティーは30分ほどで済ませてダイニングルームを退散しました。






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