★Cruise - HAL/Veendam (2009) Guatemala

29. Gusさん、ありがとう!

土曜日, 11月 07, 2009Coyote





街の中を派手な乗り合いバスが走るアンティグア。
バスはドアが開けられたまま、いやドアなしなのか、バスが動いたまま
バスに飛び乗ったり飛び降りたりする光景を見る。
グアテマラの中でも比較的治安が良く観光客に人気のアンティグア、
中南米を旅するバックパッカーだけでなく、北米やヨーロッパから訪れている
年配の旅行者も結構目にしたが、この日街中をウロウロしている観光客の半数以上は
ホランドアメリカの乗客だったように思える。


古都アンティグアの中心部、車は路上駐車。
Gusさんの車に私たち家族、奥様の車にGusさんのお友達が乗り、
駐車スペースを見つけて車を止め徒歩で街をしばらく散策することに・・・





スペイン統治時代の首都だった古都アンティグアはバロック様式の建物が多く見受けられるが、
その中にアラブ様式、あるいはアラブ様式がミックスされた建物も目に付く。
これはアラブ系(レバノン人、シリア人、パレスチナ人など)の移民の影響という。







こちらも扉がアラブ様式のデザイン・・・





街の中にはこんなにおしゃれなバーもあったり・・・





建物の奥をのぞくとこんなパティオがあり、スペイン統治の影響が
すでにこの土地の文化になっていることを改めて感じさせられる。





私たちはそんなパティオを利用したカフェで簡単にランチを取ることにした。





注文はGusさんにお任せしたら、グアテマラでは日常的に食べるといわれているスープ、
イラッチャを注文してくれた。
お野菜、牛肉を煮込んだシチューのようなもので、ホッとする味付け。
そして飲み物はお米のジュース「オルターチャ」を注文。
甘くて飲みやすいジュース。
ライスプディングをイメージすれば、決して驚くような飲み物ではないかな。


続いて私たちはJade Factoryへ向かった。
Jedeとはヒスイのこと。マヤ文明ではヒスイは金より大事にされ、
調和と平和をもたらす石として尊重し、お守りや宝飾品として身に着けていたといわれる。
遺跡などからもヒスイで作られたマスクなども出土されている。
ヒスイにはジェダイトとネフライトがあり、中国で珍重されているのが薄い色のネフライト、
グアテマラのヒスイは深い緑のジェダイト。
Jade Factoryではグアテマラのヒスイに関する博物館が併設され、また販売も行っている。






私もジェイドをひとつ・・・ 
せっかくだから自分の誕生日をマヤ暦で調べてもらい、それに順ずる
シンボルが描かれたペンダントを記念に購入。
天文学に優れていたマヤ人、その高度な天体観測に基づきマヤ文明が生み出した暦が
マヤ暦(1年を13ヶ月と1日で計算。
現在も占いなどでこのマヤ暦を使う人も多いらしい。





港までの帰り道、ちょうど火山が噴火・・・
車の中ではグアテマラの歴史や、経済情勢、治安についていろいろ話してくれる。
経済が不安定、貧富の差が激しいグアテマラ、一般の人が一生懸命働いても
政府の高官や金持ちだけが優遇され贅沢な暮らしをしているという。
そのために地域によっては治安が悪く、Gusさんは地元で私営の自警団を作って
地域の保安につとめ、子供に教育を与えなければ国は発展しないと考え、
少しでも子供が教育を受けられる環境をと寄付を続けているGusさん。


本来ツアーに同行するはずではなかったのに、ツアーでのトラブルに対して
誠心誠意対応してくれたGusさん。
ツアーガイドとしても素晴らしい人だったが、それ以上に人間的にとても魅力のある
尊敬できる人だった。
グアテマラの人はGusさんが言うように「貧乏だけど穏やかで温かい人」ばかり、
そしてアンティグアの町はとても素敵だったけど、それ以上にGusさんと奥様との出会いが
グアテマラ訪問の一番の思い出になった。






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