太陽のワカ・月のワカを後にした私たちが次に向かったのは、ユネスコの世界文化遺産にも
登録されているチャンチャン遺跡。
こちらは太陽のワカ・月のワカのモチェ王国の時代の後、インカ帝国の時代の前の
850年頃から1470年頃まで栄えたチムー王国の時代の遺跡。
この遺跡があるチャンチャンは南米最大の古代都市といわれ、当時人口は3万人もいたとされる。
残されているこの遺跡も20k㎡にまで広がっているが、Palacio Tschudi(チュディ宮殿)のみが
開放され見学できる。
遺跡に着くと入場料を支払った後に、英語かスペイン語のガイドはどうだ?と言われたが、
ガイドをつけるとツアーは1時間半以上、しかもガイドをつけても説明自体理解できないであろう
私たちににはあまり価値がないと思え、ガイドなしで自分たちで見学。
広い敷地内を矢印に従って歩いていく。
宮殿は主神殿、儀式の広場、墓地、食料倉庫など、計8つの区画に分けられている。
まずは宮殿の中にある儀式を執り行なう広場。
日干し煉瓦の壁に囲まれたこの広場はとにかく広い!
パノラマカメラ(古い?)でも収まりきらないほどの広さがあるのではないか?
たぶんサッカーコートぐらいの広さは十分ある。
これだけの広場を囲んでいるこの壁、すべてが彫り物が施されている。
上の横線は波を表し、下の動物はラッコだとか・・・
そしてこの広場の正面にはなにやら人形のようなものが・・・門番なのか?
別の場所には魚とペリカンのレリーフ。このような浮き彫りはチムー時代の特徴だとか。
こちらは食料倉庫。
この各仕切りになっている網目状の壁は当時3mほどあったといい、
砂漠地帯の暑さを和らげるために風通しを考え網目の壁を作ったという。
あちこちで遺跡の修復を行っている・・・
こちらは貯水池。チャンチャンにはアンデス山脈の雪解け水を農地へ導くため、
全長 74km、幅 10mの灌漑用水路があったという。
こちらは王の墓。周囲には妻や従事していた者43人の墓も・・・
ほかにもこの年の7月に、生贄とされたと思われる20~30歳の女性の骨も見つかっている。
こちらはまた別の区画。
祭殿なのか何かはわからないが、壁一面に穴が開いておりところどころに木造の人形が・・・
よく見るとこの人形、ちびまるこちゃんに出てきそう・・・(ボソ)
こちら、ガラスが反射してよく見えないけれど、チムー時代の男性のファッション。
ガイドをつけないで見学したため、訪れたときは案内版の説明だけでイマイチ理解しておらず、
帰国後に写真を見ながら調べた。
リサーチしてから訪れれば、遺跡訪問ももっと面白いものになったのに・・・と後悔。
太陽のワカ・月のワカ、そしてチャンチャン遺跡はとても興味深く、
機会があれば勉強してからもう一度訪れてみたい。
4 コメント
ギリシャ遺跡も感動モノですが、南米の遺跡も素晴らしいですね。
返信削除南米はアメリカで乗り変え24時間近くかかるので躊躇していますが、体力のあるうちに、行かなければと思いました。
ラッコにペリカン……とってもかわいい。とくにラッコがいいなぁ。こういうレリーフや抽象的なものは大好きです。
返信削除ところでパナマハット、くるくるまるめても大丈夫とはしりませんでした。どこかで出会ったら一つ買ってみようかなと思います。勉強になります。
みーな丸さん、ここには他にも魚や鳥をモチーフにしたレリーフがいたるところに・・・ 文字の文化がなかったようなので、こういうモチーフで何かを表現していたんでしょうね。
返信削除そうなんですよ!パナマハットはクルクルっとできるんです。それだけ柔らかくしなやかな素材なんです。良い物は結構な値段するんでビックリしましたよ。
おとみさん、ギリシャの遺跡もすばらしいでしょうね~!こちらはギリシャよりも新しい遺跡だと思うのですが、なんだか日本の遺跡に通じるようなものが沢山あって、民族的な繋がり(モンゴリアン説)を感じました。
返信削除南米是非行ってください。アメリカからのクルーズなら長いフライトも省略できますよ。ご主人とブラジルへのクルーズを是非実現してください。