1961年、この街で生まれた伝統的なニューオーリンズジャズを
保存する目的に作られたライブハウス、プリザベーション・ホール。
ニューオーリンズに行ったら絶対にここでジャズを聴くのが夢だった私。
しかしハリケーンカトリーナ襲来のあと、ここも他と同様しばらく閉鎖され、
そしてこの時には週に何回かという限定オープン。
それでも幸いに最終夜にオープンされることを知り、行列を覚悟でここに来る予定にしていた。
この中央のビルがプリザベーション・ホール。
ニューオーリンズのランドマーク的な存在とは思えないようなボロ小屋。
この前を通ってもよく注意しているか、初めから住所を頼ってプリザベーション・ホールを
探している人にしかわからないような佇まい。
それがライブのある日は開演1時間前ほどから行列ができ、開演30分前にもなると
こんなにも行列が・・・
ライブ中も、1ステージ終わると入れ替えがあるために、ずっとこの調子で行列ができている。
もちろん外にいても中から音楽は聞こえるが・・・
この写真は借り物だけど、このようにプリザベーションホールと言えども、
ホールなんて言えるほどの広さはなく、木製のベンチが数列、壁側にもいくつか、
他はみな立ち見なり床に座ってライブを楽しむ。
私達は早くから並んだ甲斐があって、前から3列目ほどのベンチを陣取ることができた。
ここには飲み物や食べ物のサービスは一切なし。
トイレも隣のレストランの奥にあるトイレを拝借する。
ステージだってこの程度の広さ。
リクエストにも有料で応じてくれる。 聖者の行進だけは破格?の$10
ちなみに私たちが入場した2007年のこの入場料は$8だった。
演奏中は撮影禁止という話を聞いていたが、フラッシュなしなら大丈夫などと
隣の人が言っていたのを勝手に信じ込みちょっとだけビデオを撮ってしまったので、
興味がある方はご覧ください。
いくら周りが撮影しているからと言って本当にいいのか
小心者の私はコソコソ、途切れ途切れでの撮影になってしまったので、どうぞご了承を。
本来はワンステージごとに入れ替えがあると聞いて、ワンステージ終わった後に、
トイレに行きがてら受付の人に聞いてみると、そのまま居たいだけいていいよ! との返事。
母にどうするかと聞くと、母はこのディキシージャズに大興奮。
結局入れ替え後もずっと居座り、最終のステージまでライブを堪能。
私自身もジャズの中でも、モダンジャズなどよりも、ディキシーや
ビッグバンドなどのトラディショナルなものが好き。
熱気ムンムンのホール内ではあったけれど、とても心地よい気分の夜だった。
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