◆ 音楽・食を楽しむアメリカ南部 (Sep. 2007) USA - Mississippi

21. アメリカのカジノ

月曜日, 9月 03, 2007Coyote


ちょっとここでアメリカのカジノについてお話を・・・

アメリカではギャンブル(賭博)は組織犯罪の温床となったり、個人の破産、
家庭の崩壊などの深刻な社会問題の発生源と捉えられて一般的には禁止されている。

しかし一定の条件の下で規制を設けて、州の管轄として許可されている。それがカジノである。

ただし先住民族であるアメリカン・インディアンに対しては連邦政府が規制を設けて
先住アメリカ人の部族の自立更生、地域社会の経済振興などのために許可されている。

インディアンカジノはアメリカの29の州で部族の管理として運営されている。
中には企業とインディアンが提携をして大きなカジノを運営してるようなところも多い。


で、インディアン・カジノ以外のものは、州の管轄下に置かれている。
州としてカジノを合法化しているのは現在11州。
州が定めた規制にのっとって免許制として運営されていることが多い。



今回訪れた南部にもいくつかカジノがある。
その中でも大きなカジノはミシシッピ州のチュニカというテネシー州との境に程近いところにある。


このチュニカは全米で一番貧しく、失業率が低く、犯罪率は高いなどと悪名高い場所だったという。
その町おこしのために、ここにカジノを建設しようという動きがあり設営されたという。
その甲斐あって、今やこのチュニカのカジノはラスベガス、アトランティックシティに次ぐ
全米3位のカジノリゾートになり、地元の雇用促進にもつながり犯罪率も低下し
町の人口も増えたという。


でもカジノ・リゾートと言っても、ラスベガスをイメージするととっても小さく
あの華やかさとはほど遠い。

ホテルもこんな感じ





隣のカジノまでは車で移動が必須




ちなみに、ミシシッピ州はカジノが州で合法化されているとはいえ
おもしろい規制があるのだ。

というのも、ミシシッピは日曜ごと教会に足を運ぶ敬虔なクリスチャンが多い地域。
ギャンブルに関しては「いけないもの」という先入観がある。
そんな彼等にカジノを認めさせるには何か理由が必要だと・・・

でミシシッピ州が考えたのは
「日常から離れた特別な場所のみOK。たまにはハメを外すのもいいじゃないか。
そして利益の一部は福祉に使おう」

そういう名目で<カジノボート>と呼ばれるものを作った。



1980年代、当時の連邦法では政府が認めたネバダ州のみカジノがOK
ミシシッピ州はもちろんダメ。
ただしミシシッピ湾の公海上では連邦法が適応されないという理由で
カジノボートの営業がされていた。



出航と同時に営業できるようになり、そのうち川でもOKとなり、
ついに、港に停泊中も営業できるよう州法が改正されたという。
全米で最も所得水準の低いミシシッピ州が村おこしとして選んだ道だった。
そのもくろみは見事に成功。今では税収の半分近くをカジノ産業から得ているという。


この水上でのギャンブルは他の州でも行っているところがある。
ニュージャージーなんかがそう・・・


ギャンブルを解禁した州の中には毎日出航することを求めている州もあるが、
ミシシッピの場合、船は永遠に「停泊」していてもかまわないし、
係留場所もミシシッピ河または「航行可能な水域」にあれば良しとされる。
「航行可能な水域」には小川や浅瀬、沼も含まれる。
そのために河からはるかに離れた場所に建つチュニカ最大のカジノ『グランドGrand』も
ちゃんと小川に面している、いや、停泊している。。。と考えられる(笑)

船(vessel)には容器とかという意味も含まれているところをついて、
ホテルもvesselに値するというこじつけなのかもしれない。


同じミシシッピ、私が訪れたナッチェスにもカジノがあった。






こちらは正真正銘の「カジノボート」
しかし出航はしない。ずっと停泊しているボート。
ボートの中に入ると、スロットマシンをはじめ沢山のゲーム機そしてテーブルがある。
でもラスベガスほどの賑やかさ、華やかさがない。

しかもどのマシンも掛け金が安い!!
スロットなんかは殆どが1セント~5セント。
訪れている人たちを見ても、近所に住む暇なお年寄りやちょっとお友達と待ち合わせ~
ってな感じの人が多かった。
みてても時間つぶしなのか、ちょっと遊ぶだけなのか、
1時間もしないうちに皆さっさと切り上げて帰っていく。


チュニカではカジノに入りはしなかったけれど、ホテルが併設されていたり
都市部のメンフィスから車で30分ということもあるせいか、
きっともう少しゴージャスなんだろうな?と勝手に思った。

ミシシッピ州にはもうひとつ大きなカジノリゾートがある。
そちらはミシシッピ湾に面するビロクシ。
先のハリケーン・カトリーナの影響で大変なダメージを受けた場所でもある。

まだまだ復興中ではあるけれど、少しずつ活気が戻っていると地元の人は言っていた。
旅行の後半でこのビロクシも訪れてみたから、そちらの様子はまた後ほど・・・




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1 コメント

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