９月１１日

一夜明けたペンサコーラ・ビーチ。
朝起きてホテルの部屋から真っ青な海を・・・と期待していたもののカーテンを開けると大雨。
前日、シーフードレストランで感じた怪しい風から予想していた天気は大当たり。

ホテル内で簡単な朝食を済ませながらお天気の様子を見るけれど雨が止む様子ナシ。

この日はニューオリンズまで向かう予定。
距離的にはそんなにないから（４００キロほど）ゆっくりホテル前のビーチで
午前中まったりする予定だったけど、大雨のビーチじゃあ・・・
ってなワケで早々とチェックアウトして出発。

車に乗ったものの更に雨脚が強くなり、ワイパーも利かないほどの土砂降り。
雨宿りを兼ねてホテルの目の前にあるお土産屋さんにちょっと立ち寄り物色していたら
更に雨脚が少しずつ弱まり出発。


なぜか私が外にでると私の頭の上だけは晴れ（笑）

こちら、ペンサコーラビーチと内陸部を結ぶ３マイルの橋なんだけど、この写真よーく見てください。
橋の右側に古い橋が見えるんだけど、実はこちらハリケーン「アイバン」で崩れてしまったとか。
ここでもハリケーンの爪あとが・・・

車はひたすら西を目指す・・・

フロリダを出発し、一旦アラバマに入り、ミシシッピ・・・
（目的地のニューオリンズはルイジアナ州）

この日は９月１１日。
同時多発テロから６年ということもあって、街のあちこちで国旗や州旗が半旗を掲げていた。

早めにペンサコーラビーチを出たために、時間的に若干余裕ができのんびりとドライブ。
ちょっとランチがてらに立ち寄ったのは・・・

'ミシシッピ州のビロクシ’
カジノリゾートでもあり、エビ漁業が盛んな町でもある。
映画フォレスト・ガンプでフォレストの親友ババの遺志を継いで
エビ漁業をするっていうのもたぶんこのエリアの設定・・・と思われる（笑）

そしてビロクシはミシシッピ州の重要な財源となっている町････
全米で一番貧しいと言われるミシシッピ州は、水際や水上というエリア限定で
カジノ運営を認可して、税収を州の財源にしている。
このビロクシは、州の北部にあるチュニカに次ぐ一大カジノ・リゾート。

海に面してホテルが立ち並び、ラスベガスほどの派手さはないものの
リゾート気分は味わえるエリアかな？

しかしこのリゾートが、２００５年にあのハリケーン・カトリーナが襲った。
ニュースではニューオリンズの被害がよく取り上げられたけれど、
カトリーナはニューオリンズの東側を通り、ニューオリンズを上回る被害を受けたという。
海が近く、その海も遠浅のためにカトリーナ発生時、高さ７メートルもの高潮が発生したらしい。

ビロクシをドライブしていると、ハリケーンの大きさを物語るような跡があちこちで見受けられる。

瓦礫となってしまったホテル

再建もされず廃墟となっている建物････

その他にも住宅街に入ってみると、未だにビニールシートで壁や屋根を覆って生活している人や
庭先にトレーラーハウスを置いて家の補修をしてる人、被災後戻ってきていないのか放置された家が
あちこちで見受けられた。

その一方で、再建したカジノホテルも････

Beau Rivage　カトリーナから１年で再建

Hard Rock Hotel & Casino は復興に時間がかかり、
私たちが立ち寄ったほんの１０日前にリオープン。

日本でも大きく報道されたハリケーン・カトリーナの被害。
このビロクシで車に乗りながら撮影した写真を見てもわかるとおり
建物は再建されても、まだまだ辺りにはガレキも残っている。
あれから２年たっても完全に元の姿に戻るにはまだまだ時間がかかりそう。
そして被災した人たちの心が癒される日はまだまだ遠いのだろうか？？