◆ 音楽・食を楽しむアメリカ南部 (Sep. 2007) USA - Alabama

53. キング牧師ゆかりの土地 in モンゴメリー

月曜日, 9月 10, 2007Coyote


今回の旅では何かとキング牧師に関わる場所を訪れることができた。
すっかり母はキング牧師の魅力に取り付かれたのか、私が「キング牧師に関わる場所に行こう!」と提案すると二つ返事でOK。

モンゴメリーは1954年9月にキング牧師が初めて牧師として着任した場所である。
まだ大学卒業したての黒人牧師。教会は1877年に黒人バプティスト派の教会として
モンゴメリーで2番目に創立されたところ。
誰もがこの新任牧師が後に世界中で尊敬され、偉大なる人物として歴史に名を残すなんて
思いもよらなかったんだろうなぁ。



上記の写真がキング牧師が牧師をつとめていたデクスター・アベニュー・バプティスト教会

州議事堂前の大通りに面した場所に位置し、州議事堂からはほんの1ブロックしか離れていない。
内部の見学は予約が必要とのことで外見を見るだけの私たち。


このモンゴメリーでキング牧師が黒人指導者として、公民権運動活動家として
スタートするきっかけになった事件、それがバスボイコット事件
(バスボイコット事件に関しての詳細は次の記事に書かせていただきます)

そしてアラバマ州セルマから黒人有権者の参政権を求めるデモ行進(自由の行進)も
キング牧師が指導者となって行ったもの。
そのデモ行進は、セルマから東80キロにあるこのモンゴメリーがゴール。

3000人ほどで始まった行進も5日間歩き最終的には1万にも膨れ上がり
州議事堂の正面玄関にたどり着いたという。

その時の映像や写真をこれまで訪れた公民権博物館やキング牧師博物館などで目にしていただけに
この議事堂前の大通りやキング牧師の教会を見たときはなんともいえない感動を覚えた。



教会から車で5分ほどの場所には当時キング牧師ファミリーが住んだ家が博物館として
保存されている。




ポーチにはバスボイコット事件のあと投げ込まれた爆弾の痕跡がそのまま残されている。


私が行ったときは月曜日ということで、博物館はお休み。
周りを車でウロウロしたのだが、キング牧師が住んでいた家のすぐ裏手は
公団の住宅らしい集合住宅があったのだが、どれも「豊かなアメリカ」とは
ほど遠いレベルのもの。
その周りを黒人の浮浪者ギリギリといった雰囲気の人がウロウロ。
路上駐車している車も見ただけでそのエリアのレベルが感じ取られるものだった。


だけど、車でウロウロしていた私にみな笑顔で手をあげて挨拶してくれたために
危険は感じなかったけれど、母はビクビクしていた・・・


キング牧師の住まいだった場所は歴代デクスター教会に勤める
牧師さんの住まいだったというが黒人専用教会だけに牧師さんたちもみな黒人だっただろう。
で、当時このエリアは黒人たちだけが住むエリアであり、
そしてそれは今でも変わっていないことを再確認せざるを得なかった。


博物館もデクスター教会も見学する際は事前の予約が必要だとか・・・
いつかここを再度訪れる機会があれば、州議事堂や大統領官邸などと共に
内部をゆっくり見て周ってみたい。




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