◆ 音楽・食を楽しむアメリカ南部 (Sep. 2007) USA - Mississippi

18. クロスロードを訪ねて

日曜日, 9月 02, 2007Coyote


今回の旅の目的のひとつでもある「音楽」
ルイジアナのラフィエットでケイジャン音楽に触れ、
お次はデルタ・ブルース発祥の地ともいわれているミシシッピのデルタ地域へ。


ブルースと聞いて淡谷のり子とか青江三奈をイメージしないでくださいね!
お年がバレますよ♪

デルタブルースは「フィールド・ホラーズ」といわれる労働歌が原型ともいわれている。
感情を即興で歌い、高い声で遠くまで聞こえるように歌われたスタイル。
そのスタイルの歌が段々とギターやブルースハープ(ハーモニカ)などの伴奏と合わせて
歌われるようになりデルタブルースが形成された。

(のちにそのスタイルがメンフィス→シカゴと都会に移る間でエレキギターなどが加わり
現在のブルースが出来上がっているようです)



ニューオリンズからミネソタまで通じる国道61号線、
このデルタ地域では「ブルースハイウェイ」とも言われている。





国道といいながらも片側1車線、ただひたすら広大な綿花畑の間を走る道。
今はすっかりこの畑の作業も機械化されているが、昔は多くの奴隷や小作人たちが
ここで働きそして歌を歌っていたのかと思うと感慨深いものがある。

私が訪れたクラークスデールはブルース好きの人なら誰でも知ってる伝説があるところ。
その伝説とは「クロスロード」
クロスロードは名前の通り交差点のこと。
ブードゥー教では現世と霊界との接点とも言われ遺体の埋葬などもされていたといわれている。


ある日、伝説的なブルースミュージシャン、サン・ハウスの前で一人の男が
演奏をし始めた。しかしその男の演奏はただガサツで騒がしいだけのもの。
サン・ハウスはその演奏を聴くに耐えないものとし男を怒鳴りつけたという。
その後、しばらくその男は町から姿を消した。

1年後、その男は自分のギターを肩にかけて町に戻ってきた。
そしてサン・ハウスにもう一度チャンスを願い出た。
その男の演奏は1年前とは比べ物になるどころか、誰もが行きを飲むような演奏をしたという。

その男があの有名なブルース・ギターリストのロバート・ジョンソン

「クロスロードで悪魔と契約を交わし、魂とギターの腕前を交換した」

それが彼の伝説。
その伝説が本当かどうかはわからないが、彼は27歳でこの世を去った。
一説によると人妻と不倫をしてその旦那に毒を盛られたとか、それも悪魔の仕業だとか・・・
その短い一生のうちで29曲を残した。彼の曲はエリック・クラプトンなどにカバーされている。

その伝説のクロスロードはUS-61とUS-49だったといわれ、
このようなモニュメントが建っている。





しかしこの交差点、今では交通量もそこそこあるところで伝説をイメージするにはちょっと??






高校生のころ、このロバート・ジョンソンの曲を初めて聞いた私。
ブルースの事なんか何もわからないながらも、なぜかずっと耳に残るというか
「嘆きの音楽」・・・そんな感じで心に残った曲。


せっかくなのでロバート・ジョンソンの「クロスロード」を紹介!





借り物です!
画像はイメージ画像のようで、白黒の写真以外はミシシッピやロバート・ジョンソンと
何の関係もないものが多いみたいだけど音楽は本物。興味があったら聞いてみてください。



実はこの日訪れたクラークスデールという街の周辺はブルース博物館があったり
有名なブルースのライブハウスなどもあって楽しみにしていた。

でも訪れた日は日曜日
南部の多くの町がそうだが、日曜はどこも休み。
レストランなんかもかろうじてブランチだけオープンしてて後はClose


クラークスデールのダウンタウンに行ってもこの通り





お店自体、普段でもオープンしてるか怪しい感じもするけれど、街中はひっそり静まり返っていた。

お目当てのライブハウスもオープンしていなければただの廃屋にも見える!?




このブルースのライブハウスは グランドゼロ あのモーガン・フリーマンがオーナー。

せっかくここまで来たのに生のデルタブルースを聞けないなんて・・・
母曰く「もう一度ここに来いってことじゃない??」と。

そうだね!いつかまた機会があるかもしれないもんね。
楽しみはその時まで取っておこう~♪



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